アニソンDJのけんしろうです。
rekordbox dj と DDJ-SP1を使用している人は周知の事実かもしれませんが、これからDDJ-SP1を購入する人は知っておいたほうが良いことなので、書きました。
現場で慌てる前にご確認ください。
2017/12/11 追記
対応されました!
【rekordbox 5.0.2 ~】DDJ-SP1買うなら必須。DJM-900NXS2系のFX設定。
目次
※この仕様は、PioneerDJに確認済みです。
DJM-900NXS2をオーディオIFとして使うと、DDJ-SP1では、FX1しか使えない。
この現象は、DJM-900NXS2をrekordboxdjのオーディオIF(オーディオインターフェイス)として使用し、DDJ-SP1を接続したときに起きる現象です。
USB2本がCDJ2台に刺さっていて、USBケーブル1本がDJM-900NXS2、そしてもう一本USBケーブルがDDJ-SP1に繋がっている場合です。
通常、DDJ-SP1とrekordboxを組み合わせた場合、各DECKにそれぞれのFXを割り当て(ASSIGN)できます。
rekordbox dj の画面は、こんな感じ。
しかし、DJM-900NXS2をオーディオIFとして使うと、各DECKにFXを割り当て出来なくなります。
実際の動画は、こんな感じです。
ということは、rekordbox djとDJM-900NXS2の組み合わせだと、DDJ-SP1のFX2まるごと使えないということに。
rekordbox dj の画面は、こうなってます。FX2のDECKセレクトが網掛けになってますね。
まとめると、こんな感じ。
これ結構不便でして。
rekordbox dj をHIDで繋いでいる人がDDJ-SP1を追加購入する時って、「各DECKにそれぞれFXを割り当てられて、便利そう!」と期待して買うんじゃないかと。
だから、いざ繋げてみたら「あれっ?」となりそう。
僕はこれ「バグかな?」と思っていました。
ただ決めつけもよくないので、念のためPioneerDJに確認しました。
結果、これは仕様でした。
各DECKにFXがASSIGN出来ない理由
なぜこんな現象が起きるのか、PioneerDJに確認しました。
実はDJM-900NXS2から、rekordbox側のFXはDJMに対して外部エフェクターのような動作するらしく、音声の伝送をフェダーの後で行うことで、残響効果を残す機能を実現したそうです。
今まではこうなっていました。
そして、新たな機能がこんな感じです。
このように、DJM-900NXS2は縦フェーダーを切っても残響音が残る仕様に。
この仕様を実現した結果、各DECKにFXを個別に割り当てられなくなったそうです。
数多くの要望があったらしく、DJ待望の機能だったらしいですが…
「それをPRしているページや動画はありますか?」と聞いた所、無いそうです。
無いんかい!
待望の機能なら告知しようよっ!
この現象が起きるDJミキサーはどれ?
・DJM-900NXS2
・DJM-250MK2
・DJM-750MK2
DJM-900NXS2からこの仕様だそうです。あと、DJM-250MK2でも同様です。
そして、DJM-750MK2も同じ仕様。
今後もこの仕様を引き継ぐかは不明だそうです。
これもどっかに公式に書いてあるわけではなく、PioneerDJに聞いてはじめて分かります。
これからPioneerDJの新しい機材が導入されたら、その都度確認しなきゃいけませんね…
書いて欲しい…
FX ASSIGN 切替時も注意!
「各DECKにFXを割り当てられないなら、SP1のFX切り替えボタンでカバーすればいいじゃない」という意見もありますが、それも注意点があります。
たしかに使えるのですが、使い方をミスすると音が止まったりします。
これ不思議なのですが、FXのパラメーターを0にしても、音が一瞬止まります。
この解決法は、パラメータをゼロにした上で、FXボタンをOFFにすれば発生しません。
慎重に操作すれば、音が一瞬止まることは無いと思いますが、パラメータがゼロなのに音が一瞬止まるってのも変な感じです。
パラメーターはゼロでもFXは若干かかっているのかもしれませんね。rekordboxのFXにも、ゼロではなくLOWって書いてあるし…。
PioneerDJ側もこの現象は認識していて、今社内で原因を調査しているそうです。
回避する方法
この仕様を回避する方法は2つあります。
1.CDJをオーディオIFとして使う
DJM-900NXS2をオーディオIFとして使わず、CDJ2台をオーディオIFとして音を出すようにすれば、この仕様に引っかかることはありません。
2.INTERFACE2など、外部オーディオIFを使用する
また、Poneerが発売しているDVSパッケージ「INTERFACE2」はこの仕様に当てはまらないそうなので、外部オーディオIFとして利用する手もあります。
rekordbox dj + INTERFACE2 +DDJ-SP1の組み合わせですね。
どうしても各DECKにFXを割り当てたいときは、外部オーディオIF必須ですね。
DJM-900NXS2のUSB切替機能が使えないのは、勿体無い…
ただ上記2つの手法を使うと、DJM-900NXS2のUSB切替機能が必要なくなります。
なんだかもったいないですね…
これ便利なのに…。
とにかく、DDJ-SP1+rekordboxのFX関係は気をつけたほうがいいですね。
まとめ
この仕様について記載しているところがどこにもなかったので書きました。
ちなみに、この仕様についてPioneerDJは公開していません。(先方に確認済。理由は不明)
FX使わなければ関係ない話ではありますが、FX2関係のボタンがほとんど使えなくなるのはきになります。
DDJ-SP1を買う人って、各DECKにFXをかけたいという欲望もあると思うんですよ。配列そっくりですし。
だから今回の仕様は違和感が出てしまう。
この仕様だったら、SP1のPAD以外要らないじゃないかぁと。
上記の理由で、今のところ僕はDDJ-SP1は買わなくていいという結論になりました。
DDJ-SP1はパッドの感じもいいし、作りも堅牢で信頼性もあるのですが、ミキサーによって使えない所が出てくるなら、持ってても仕方ないと感じてしまいます。
なので今、僕はnano pad 2を使っています。
DDJ-SP1からFX部分を切り取ったようなデザイン。これで十分使えます。しかも安い。
僕の周りでもPCとCDJとDJミキサーをUSBケーブルで繋いでプレイする人も増え、その流れでDDJ-SP1も欲しい人もいます。
だからこそ、今回の仕様は知っておいたほうが良いんじゃないかと思って書きました。
DJM-900NXS2はどんどん普及していますし、多分現場でこういう仕様に遭遇すると思います。
rekordboxユーザーでDDJ-SP1を使いたい人は、ご注意下さい。
というか、rekordbox内で残響音を残す仕様のONとOFFを選べたら良いのになぁと思います。
残響音を残すなら各DECK毎にFX割当不可、残さないなら各DECK毎にFX割当可みたいに。
引き続き、要望を出したいと思います。
追記
PioneerDJに色々聞いたところ、この機能により6種類のFXが外部エフェクターとして同時に使えることもメリットだそうです。
DDJ-SP1のFX2はFX1の拡張扱いになるってことですね。
だから厳密に言えば、FX2は各DECKに割り当てたFXとしては使えないけど、FX1の拡張としては使えるということでしょうか。
6種類のエフェクトを同時に使うシーンって、あるのかなぁ…。
それにこれ、1つのDECOKにFX1とFX2を割り当てたら出来ることだからなぁ…。
やっぱりイマイチわかりづらい。
以上です。
ではでは~
2017/12/11 追記
Pioneerがこの仕様に対して、設定でON/OFFを選べるようにしました!
詳しくはこちら!
対応が早くて良いですね!さすが国産!