アニソンDJのけんしろうです。
過去なんどもDJイベントをやってきたり、他イベントにスタッフで参加させていただいたり、お客様として参加することもあり、わかったこと。
イベントのマイナス評価や悪評が広がることは、今の時代は阻止できない。
あっという間にTwitterやLINE、Facebookのメッセージ等で広がってしまう。
それを思い知る一つのキッカケがありました。
僕が主催する野外アニクラ、ミナトレイヴ。
ミナトレイヴでは11/6のイベント後に
- ミナトレイヴについてプラス面の記事
- ミナトレイヴについてマイナス面の記事
のふたつの記事を書きました。
ミナトレイヴについてプラス面の記事は、ご来場頂いた事に関する感謝の言葉+今後の取組について書き、ツイートしています。
この記事には、何回表示されたか分かるようになっていまして。
表示数は、354 viewsです。(11/16 朝10時時点)
もう一つは、ミナトレイヴについてマイナス面の記事です。
タイトルは「ミナトレイヴ 公序良俗に反する行為への対応」。
「ミナトレイヴ 公序良俗に反する行為への対応」なんてタイトル、どう考えても揉め事の香りがするマイナス記事ですよね?
この記事、先程の記事と同じ日の3時間差でTwitterに投稿されたのですが、ブログ記事はどれくらい見ていると思います?
https://twitter.com/kenny_2525/status/795483636157906944
https://twitter.com/kenny_2525/status/795521734992498689?lang=ja
RT数はほぼ同じ。ファボは感謝の記事のほうが多い。結果は…
963 views!2.7倍!
2.7倍も見られています!
GoogleAnalyticsを見ると、
290PV vs 602PV ということで、2.07倍となっています。
(2016/10/16-2016/11/15で集計。先述と違う数字ですが、集計方法が違うということでご容赦を。)
もうちょっと細かく見ましょう。
Social(ソーシャル。TwitterやFacebook等を示す)も相当みられていますが、注目はDirect。
Directは「何処かに貼られたURLから来た人」を示すので、LINEやFacebookメッセージ等で貼られて拡散されている数字とも読めます。(昔だったらメルマガリンクなどがDirectに該当しました。)
「マイナス記事はTwitter経由でもよく読まれ、LINEのグループなどでも投下されている」と推測できます。
ちなみに、感想記事はというと、こんな数字です。
もっと細かな情報も見れますが、とりあえず「プラス評価と悪評には2倍差がある」と認識頂ければ。
要するに、「イベントのマイナス評価や悪評は広がりやすい」ということです。
大体そういう時のイベント運営側対応は、
- 直接DMを送って必死に火消しをする。
- 噂が自然に消えるまで放置
のどちらかが多いようですが…
もうちょっと進めて「広がりやすいという特性を活かして手を打つ」というのは、どうでしょう?
今回は、そんな悪評(=揉め事)に対して実践している5つの対策手順を残したいと思います。
目次
1.イベント後、評判を集める
スタッフ、お客様、ツイッター含むSNS…イベントについての評判をあらゆるところから探します。
中には、僕のところにLINEのスクショを送ってくれる人もいます。
ありとあらゆる方法で情報を調べた後、一つにまとめます。
この中で優先順位を決めて、対応を考えます。
その優先順位は「予め定められていたルールを、あえて逸脱している行為」です。
「あえて逸脱している」と判断する条件としては、
- 注意したときの相手の対応 (素直に聞かず、開き直ったり言い訳をしているか)
- 他イベントでの評判
が基準となります。
2.事実かどうかの検証
集められた評判が一方的ではないか、私念によるものではないか、個人差がないか等を検証します。
スタッフへの確認や現地で録画したデータの参照。
可能であれば、両者の話を聞くこともあります。
3.イベント公式サイトで記事を書く(ツイプラは避ける)
情報を集め終えたら、記事を書きます。
記事の内容は、①自己紹介②発生した案件③対策④今後の活動についての順番に書いています。
もっと細かく書くこともありますが、だいたいこれぐらいでいいかなと思います。
公式サイトを作っていない人は、jimdoやwixを使って作ったほうがいいでしょう。
イベントの諸注意点など大量の文章を見せるのに、結構役に立ちます。
4.記事をツイート
記事を書き終わったら、Twitterでツイートします。
ただツイートするのではなく、拡散しやすいようコメントを少し足しました。
人に迷惑をかける事を誇りにしないで下さい。
その人達を煽って増長させないで下さい。
ここまでイベント終了から12-24時間以内に済ませます。
誰かが「不快」というツイートする前に、手を打つ為です。
Twitterのみで発言は厳禁
この時の対応をTwitterのみでやると、マイナス面ばかり発生します。
- 前後を読まず、1ツイートだけで過剰な反応。
- 「誤解するような書き方をするな」と逆ギレ。
- やたら揚げ足を取りにくる人々が出てくる。
- 会ったこともない相手に上から目線。
- 空リプを使ってフォロワーに「何かあったん?何々?」と揉め事を匂わせる。
「Twitterだけで発言するとろくなことがない」ということをカラダで理解しているので、もう自分のイベント関係で繊細な問題はTwitterの140字だけで言わないようにしています。今までやった中では、ツイプラなどよりも公式サイトからのアナウンスが一番良さそうです。
ちなみに、facebookは長文投稿が出来るので、そこまでヒドイことにはならないと思いますが、最近の事例を見るとそうでもないかなって思います。
facebookの場合、自然と会話方式になるので読めれば背景も流れも全部分かるので、誰がどう議論しているのか一目瞭然で議論も一本筋で分かりやすくなりやすいのですが、どうもTwitterの場合、一人のツイートを全員で糾弾するみたいなことができちゃうので、終わらないですね。
140字という制限、見づらさ、文脈が俯瞰できないことで起きる誤解の与えやすさ。
議論の場をTwitterに持っていくことは愚かなことでしょう。
5.ソーシャルの意見を拝見し、記事を修正。
記事としては、「事実を認め(未確認なら確認中と表記)」「対策を記載し」「真摯な言葉で締める」という流れを意識しています。
ただ、言葉の端々に誤解を与えるような内容になってしまうこともあるので、意味が変わらない程度に修正します。
特に感情が入った状態で書いてしまい「思い込み・見当違い・事実を拡大解釈」した文章を書いてしまう恐れもあります。
揚げ足を取りに来る人は、ご意見を拝見しつつ、そのままに。
揚げ足を取りに来る人は、ご意見を拝見しつつ、そのままにしています。敬語の使い方が出来てなかったり、やたら上から目線だったり、全く関係ないことにツッコんでくるアカウントに返信しても不毛です。「ちゃんと記事読んでないな」という発言も同様です。「記事をよく読んで、お願い!」の一言に尽きます。
まとめ
正直この検証は細かく見ていけば粗が見つかるかもしれません。マイナス面の記事に関しても、ポジティブに見てくれている人もいるし、大切な事としてRTしていただいている部分もあるでしょう。どういう気持でRTしたのか、URLがLINEグループに貼られたのかはその人ぞ知るです。
昔はイベント側へ「言い訳するな!謝れ!」と一方的な風潮が強かったのですが、ファンになる人ほど「そんな一方的にイベント側が悪いのか?」と思ってツイートします。そういう事例が増えてきました。そういう人を大事にすべきでしょう。(イベント運営側としては非常に嬉しい話です。)そのポジティブな意見に甘んじることなく、良いイベントづくりをしていきたいと思います。
https://twitter.com/kenny_2525/status/797097650067673088?lang=ja
僕もチームづくりや安全面の配慮などまだまだ力不足が否めませんが、色んな人に助けられてなんとかイベントが出来ています。
まずはファン作りのために良いイベントのために尽力し、都度に微調整しつつ対策を公表していくことが大事なんじゃないかと思います。
ではでは。