DJ論・イベント運営論・オーガナイザー論 アニクラの作り方

「DJが良ければ、集客できる」とは限らない。

2017/02/08

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アニソンDJのけんしろうです。

よくある間違い。

「DJが良ければ、集客できる」とは限らない。

DJが良ければ、集客できるわけじゃない。

過去5年間の中で、主催30本以上、スタッフ50本以上やっていると、「今回凄くいいDJが揃っているのに、全然人来なかったな…」など感じることがあります。

DJイベントにとってDJは重要。でもDJが良いだけでは人が来ないというのがよく分かりました。

では、イベントにおけるDJの役割とは何でしょうか。

DJとは、イベントクオリティの確保である。

僕は色々と考えた結果「お客さんがお金を払って、損をしないイベントに出来るか」という「クオリティの確保」のためにDJが存在する。そういう結論になりました。

たまに滅茶苦茶お客さんを呼んでくる人もいますが、DJの上手さと取置リスト(誰目当てかの統計も含む)を見比べても、比例しません。

「上手いDJ」「お客さんを呼べるDJ」が共存するのは、なかなか難しいんだなと感じました。

両方出来る人は、プロの世界にいくでしょう。

「良いもの」を「発信」することが大事。

これは当然の話しですが、どんなに美味しいお店があっても、そのお店がそこにあることを伝えなければ誰も食べに来ません。廃業します。

だからこそ、良いだけじゃだめ。発信しなきゃいけないんです。

良いものじゃなきゃ、そもそもイベントなんてやらないわけですから。

忙しいDJほど、告知しない。

ところが、その良いものであるDJはどんどん忙しくなり、告知がおろそかになる。忙しいDJになる。

そうなると必然的に告知が薄くなります。

ひどいときには前日か当日の朝とかになる。全く意味がない。

お客さんが会社のシフトを提出する期限より前、1ヶ月前などに厚くイベントの告知をしなくてはならないのに、それが分かっていない。お客様の立場になって考えることが出来ていない。自分のDJを見てほしいとも思っていないのか…

何故ここまで意識に差が生まれるのか、真剣に考えてみると…

僕ら主催にとって、10~20万円かけてやるイベントでも、出演するDJ側にとっては「ただの1イベント」に過ぎない扱いだからでしょう。

1イベントに対する熱量が違います。

これはもう仕方のないことでしょう。

「イベント一つ一つにお金がかかっている」と理解しているDJは、Botなどを組合せしっかり告知をしています。botの使い方が分からなくても、空き時間にやる人もいます。

ただ、そういう人は稀。ほとんどが主催未経験者だから痛みが分からない。

基本的には「DJは告知しない」「RT程度しかやらない」と思ったほうが良いでしょう。

(RTは告知力がないというのは、もう数字でわかっているんだけどなぁ…)

集客と告知を嫌がるDJ

たまに集客と告知を嫌がる人もいます。

僕はどちらかと言うと「頑張って集客する、せめてこんだけ告知したけど駄目だったと言えるようにする」という前向きに取り組む事が多いのですが…

集客と告知を嫌がるDJというのは、たぶん身銭を切ってイベントをやったことがないんだろうと。

10万でも20万でも借金背負って、箱イベなら箱からのノルマを背負いながらやったことがないのだろうと。

その距離感を感じることがあります。

身銭を切ってイベントをやっている人は、当日も色々と協力してくれる事が多いのですが、

「住む世界が違うんだな」と思います。

たまに「主催が好きでやっているイベントに、俺たちDJが出てやっている」という人も居ますが、それ言われた側は一生覚えていますからね!イベントが大きくなったときや、大きなイベントの運営に回った時に「そのDJはオファー辞めた方がいい、昔こんなことを言っていた」と言われるやつだからね!

まとめ DJの上手さと、集客ノウハウは別物。

若干脱線しましたが、とにかく集客に関するノウハウってのは別で覚えたほうが良いよという話。

できればDJイベントに関わるすべての人に、集客ノウハウを学んでほしいとは思います。

役に立つので。

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