アニソンDJのけんしろうです。
Numark PartyMixを購入しました!
購入先はOTAIRECORD。愛知県ということで大阪の自宅にスグ届きました。
[OTAIRECORD] Numark PartyMix オトクなスピーカーセット有!
というわけで、家にお出迎えしたPartyMixですが、使えば使うほど誰に勧めたらいいのか分からないコントローラになりまして、レビューが遅れました。
現場に実戦投入してみたり、色んな人に触ってもらったりして。
その感想などのまとめを作りました。
では細かくレビューしていきたいと思います。
Numark PartyMix 概要
PartyMixは、簡単な操作で本格的なDJミックスが可能な、コンパクトな2デッキDJコントローラーです。
A4サイズほどのボディに、チャンネル・ゲイン、2バンドEQをはじめ、ホットキュー、オートループ、サンプラー、エフェクト・コントロールなど、プロフェッショナル・モデルと同等の機能を装備。さらに、スピーカー出力端子とヘッドホン端子を備えたオーディオインターフェイスも搭載。Virtual DJ LEソフトウエアを付属し、お手持ちのコンピューターに接続すれば、他にデバイスを用意することなく、すぐに本格的なDJミックスが可能です。
さらに、背面のLEDパーティライトで、ビートに合わせたカラフルなイルミネーションを演出。光のシャワーで、あなたのDJプレイを盛り上げます。
PartyMixは、これからDJプレイを始める方に最適な、コストパフォーマンス抜群の本格DJコントローラーです。
2016年8月22日(月)発売。
- See more at: http://numark.jp/party-mix/
動画もあります!
仕様は以下の通り。
出力端子:RCAステレオ出力端子、1/8"ヘッドホン端子
電源:USBバスパワー
サイズ:約325 x 197 x 51mm(W x D x H)
重量:約0.8kg
システム要件:Windows 7〜10、Mac OS X 10.8〜10.11- See more at: http://numark.jp/party-mix/
パッケージ・外装写真
商品写真
では商品をみましょう!
第一印象
全体の作りはオモチャ以上。プラスチック製。でも決して安い作りではない。
JOGホイール
JOGホイール。ゴムっぽく見えますが触った感じはプラスチック。天板でスクラッチ・横でピッチ合わせが出来ます。万能。
JOGホイールの感度も素晴らしい。スクラッチにも対応しています。若干の遅延は感じますが良好。
しかも横についているSCRATCHスイッチでスクラッチとサーチを切り替えできます。
なかなか万能。
PADボタン
PADは切り替えボタンで色んな用途に変化。VirtualDJでは4段階に切り替わります。
テンポフェーダー
テンポフェーダーは約4.5cm。0%のとこでカチッと止まりません。これはマイナスポイントかな。
ミキサー部分
ミキサー部分。プラスチック製。
フェーダーですが全体的に重めです。使っていくうちに軽くなるかもしれませんが、特にクロスフェーダーはスクラッチをやる人にとっては重さを感じやすいかもですね。
接続部分
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USBケーブルが直付けって、これデメリットかと思いきや。直付けも結構メリットありますね。
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DJ2GO等1万円未満のコントローラはUSB接続部分がぶっ壊れて使えなくなるというのはよくあるトラブルなので…「もう故障しやすいところはひっつけちゃえ」って判断、間違ってない。
ミラーボールについて
緑赤青のミラーボールがついています。
PCに接続すると光ります。それはもう、派手に。結構明るめです!動画をどうぞ!
さてミラーボール、イルミネーションモードは5種類。
コントローラ背面のボタンを押して切り替えます。
Virtual DJ カラーコントロールは曲のBPMに合わせて青→赤→緑と順番に点灯します。
PROGRAM1,2,3の順番に点滅スピードが早くなります。僕のお気に入りはPROGRAM2かな。
Virtual DJ ビートコントロールはビートグリッドに合わせて青・赤・緑のいずれかが光ります。
一番派手に光るのがこのモードですね。
タイミング固定ランダムはBPMなど関係なく、勝手にランダムに光ります。
全点灯はすべて光る、オフは消灯ですね。ミラーボールの機能はバリエーション様々ですが、意外に点灯パターンは少なく、ほんとにネタ機能だと思います。
ただし、MIDIコントローラにマイクがついているわけでもないので、現場の音に合わせて光るのではなく勝手に光っているだけです。残念。
ミラーボールのイルミネーションは、広範囲まで光が届きます。
が!あまり会場が広すぎるともやーっとした光になります。1万円以内で買えるコントローラについているミラーボールとしては、良い感じですね!
果たしてPartyMixは誰向けのコントローラなのか?
色々ミラーボールの機能などを触ってみて、果たしてこれは誰向けのコントローラなのか。それをずっと考えていました。
そして得た結論。
これは、初心者向けでも玄人向けでもない、
「変態向けコントローラ」
PartyMixは、変態向けコントローラです!!!!
間違っても初心者が手を出してはいけないという結論になりました。
ちなみに何故「玄人向け」と書かないのかというと、初心者が「玄人向けならずっと現役で使えるよね!」と解釈して買っちゃうからです。
いや、初心者がPartyMixで練習したら、行き着く先はMIDIコン変態だと思うの…
根拠
なぜ僕がPartyMixを変態向けと断言するのか。それについて語りたいと思います。
当然、理由があります。
1.GAIN+2EQという玄人思考
Numark PartyMixはGAIN+2EQという珍しい組み合わせです。
他のコントローラは、3EQかGAIN+3EQですね。
この仕様がなかなか珍しくて、一昔前のDJミキサーの構成になっています。
これが「使えなくはないんだけども…」という評価につながります。
初心者が最初からこれを使うのは、「変な癖がつきそう」って意味でオススメできないですね。
2.日本語マニュアルが付属されず、インターネットからダウンロード
製品に付属されているマニュアルには、日本語版がありません。
一応、公式サイトに日本語マニュアルが公開されているのですが、最初から入っていないのはDJをこれからはじめたい人には不親切かも。
PCの操作やDJソフトのインストールに慣れた人ならサクッとやれるでしょう。
3.同封されているDJソフトのインストールが敷居高い。
同封されているDJソフトは、VirtualDJ LE。このインストール方法が結構ややこしい。
製品に付属しているマニュアルは、ほとんど内容がありません。
特にVirtualDJに会員登録ではなくNumarkに会員登録だったり、ダウンロードから先の手順が複雑だったりと音が鳴るまでのハードルが高い。
これも初心者にはハードルが高い。
4.そもそもMIDIコンにミラーボールという発想が変態。
MIDIコントローラにミラーボールがついている。
これに( ´∀`)bグッ!ってくるのは、まごうことなき「こじらせ勢」です。
誰が好き好んでこれ買いますか?ミラーボールなんてついててもPCスタンドと配線で消えますよ?
THEネタ機材。
5.そして、ネタ機材の癖にシッカリ使える。
JOGホイール、フェーダー、トリムそれぞれがショボいというのは、あくまで3万円以上のコントローラと比べてです。
1万円でお釣りが来るコントローラの中ではダントツで各パーツのクオリティが高いです。
この意外に使えるってところが、玄人向け。
以上の理由で、勝手にこのコントローラは変態向けと断言します。
Numark PartyMixを使っている人に「もしかして変態さんですか?」と聞けばみんな首を縦に振るでしょう。僕ならうなづく。
初心者はちょっと考えて!安いけど!もうちょっとお金出してDDJ-RB買って!
現場で使ってみた感想
さてこの変態コントローラ。何度か現場で使ってみたので、その感想を書きます。
OUTの音量は十分。モニターの音質も良好
PartyMixからDJミキサーに接続してライブ会場で使用しました。
使った所、十分な音量と音質を確認できました。
見た目は派手なコントローラですが、中身は真っ当なサウンドカードを入れているように思えます。
同時にヘッドフォンモニターも確認しましたが、結構パワフルな音がします。
ただ低音がガンガン鳴る現場だとちょっとキツイかもしれません。
GAINがあるのは素晴らしい、でも2EQは厳しい。
先程も触れましたが、GAIN+2EQのコントローラです。曲により音量が違う場合、MIXするときはGAINを使って調整をするのですが、それが1万円前後のコントローラについているのは素晴らしい。
しかし!EQが2つしかないのは厳しい。トランスやEDMなど4つ打ち系のMIXでは3EQを使ったほうがスムーズに繋げられますが、それがこのコントローラでは難しい。
EQが2つと言っても、HIとLOWだけでMIDは切れない。
そのため、MIXをするときにはクロスフェーダーが中心になると思います。
厳しいなー。
ミラーボールが目立たない。
ミラーボールコントローラ。冷静に考えてみればコントローラの前に配線やらPCスタンドやらごちゃごちゃしたものがあって、いまいちミラーボールが目立ちません。
そのため、セッティングを考えないとミラーボールとしての機能を果たさず、ただのMIDIコントローラーに成り下がります。もったいない。
まとめ
現場で使ったところで、このコントローラの総評を書きたいと思います。
定価1万円以内で買えるコントローラの中で、最も高品質
定価1万円以内で買えるコントローラの中で、最も高品質であることは保証します。
1万円前後で言うなら競合は、IDJ 2 GOやBEHRINGER CMD Micro、iCONのi-DJでしょうか。
「並行輸入を除く日本で発売されているコントローラ」という選択肢になれば、PartyMixとCMD Microの一騎打ちになりますね。
これらと比べたらJOGホイールの使用感、ツマミの使いやすさ、フェーダーの仕上がり等「一通り揃っててそれなりにDJが出来る」という完成度になっています。そういう意味では見事。
ミラーボール機能がなければ、それなりに使える程度の評価だったかも。
むしろミラーボール機能いるの?という疑問になりかねんコントローラですが、仮になくて7,000円だったら「安い割に使える」レベルの評価しか貰えず、購入とまではいかないでしょう。
現場で使うならちゃんとしたコントローラを使いたいってのが僕の本音です。
ただし!ミラーボール機能がつくことにより「ミラーボール機能とかwww」という入り口を作り、「1万円以内だしネタで買うか」という僕みたいな変態が捕まり、「あれ、意外に使えるぞ」という評価になるという。これはマーケティングの勝利です。ビバNumark!
これからNumarkは1万円台の変態コントローラを沢山作って頂けるといいのかなとも思います。
下手に3EQにせず、GAIN+2EQにしたってところも「俺を使いこなしてみろ」感が溢れていて最高です。(ガチ褒め)
コントローラ部分はメチャクチャ使いやすいし、オモチャ感は1万円以下の時点で期待できないけど他のコントローラーより全然使える。
現場デビューを狙う初心者にはオススメしない。
ただ、初心者にはオススメしません。現場デビューを狙っている初心者には特に。
まじでやめとけ!
選ばれし者が使える変態コントローラだ!!!!
初心者向けなら
初心者向けとしては、圧倒的にDDJ-RBが良いと思いますね。
DJソフトのフルバージョン(rekordbox)がついて、3万円以内。
しかも現場に持っていくのに必要な機能は全て揃っている。
僕のイチオシコントローラーの中でNo1ですね!
【DDJ-RB】PCDJコントローラー売れ筋NO.1!PIONEER(パイオニア) |
または、もう少し先を見据えたいのであれば、DENON MC4000でしょうか。
大きさも重さもかなりヘビーになりますが、他の値段帯のコントローラより音質が良く、SeratoDJとTraktor2に対応。値段も約5万円とギリ頑張って払える金額。
これ以上の価格帯のコントローラになると大きすぎて現場で使いにくくなります。
現場デビューして暫く使えるのはこれでしょう。
この2つが初心者にオススメできるコントローラですね。
変態を自称する方
もれなくPartyMixをご購入されたほうがいいと思います。
1万円でこれほど遊べて、そのあとサブとして使えるMIDIコントローラーは他にはありませんね!
[OTAIRECORD] Numark PartyMix オトクなスピーカーセット有!
以上です。