けんしろうの日常

実力社会のアニクラで、生きるということ。~嫉妬から抜け出すキッカケ~

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アニソンDJのけんしろうです。

最近DJが楽しくて。

現場によって全然やることも違うし、考えることも違う。

毎回同じイベントに出ているのに、それでも変化がある。

その日、その時間、自分のできることが違う。

そういうことを楽しめるようになりました。

無力感と嫉妬にかられた、最初の日々。

最初アニソンDJをはじめたとき、アニソンも全然知らなかったし、音楽もやったことなかった。

だから本当についていくのがやっとで。しかも、年下に教わるというのにも慣れていなかったから、変なプライドがあったりして、本当に苦労した。

DJという立場でいると、年齢とか、働いている働いてないとか、役職とか、全く関係ない。

自分が出演する時のその場所、フロアに対して、自分に何が出来るか。

DJブースにたつと、自分が持っているステータスみたいなのは一切関係なくなる。

自分の技術、自分の経験、DJに関連する全てが表に出て来る場。

アニソンも殆どわからず、音楽経験もない。そういう意味でも僕は周りと比べてかなり後ろのスタートラインからはじめたと思う。

最初はKOTOKOからはじめて、次にエロゲ。女性向DJイベントを主催するようになってから女性向楽曲のDJに転向したけど、それぞれに強いDJがいて。

やはり僕自身の作品愛が薄い上、DJ技術もまだまだな状態だと、他のDJのほうがガンガン活躍する。

相当悔しい思いをしました。

アニソンDJは、完全な実力世界である。

先程書いたとおり、DJは社会的地位とかステータスとか一切関係なくなり、自分の技術が試される。完全な実力世界。

限られた出演枠。

その中で自分より他のDJが選ばれることに、歯がゆく思う人も多い。僕もそう。

「なぜアイツなんだ!」と、考えたくなくてもそう思ってしまう。

ついつい、公の場で愚痴ってしまう。

DJ始めて1-2年は、そういうことがよくあった。

でも、その意識を変える出来事があって。

これは関西のオーガナイザーと話していたことなんだけど、かつてその人も、同じ時期にイベントを立ち上げたオーガナイザーが色んなイベントにゲストDJとして呼ばれて、嫉妬したんだって。

でもある時、気づいた。「嫉妬した時点で負けている」んだって。

DJというのは、実力の世界。DJとしての技術は当然として、自分のありとあらゆるものが「実力」として見られる実力世界。

その中で妬むということは…、相手を過小評価し自分を過大評価している。現実と剥離しているということ。

その時点で、基準が自分視点で、主催視点ではない。もっと言うならフロア視点でもない。

だから、妬むという感情が生まれた時点で、既に負けていると。

重要なのはストイックに腕を磨くことなんだと思いました。

僕の周りにいるDJやオーガナイザーって、「まだまだ現役」「まだ負けない」「もっと活躍したい」というアグレッシブな人が多くて。負けん気とやる気と向上心が凄い。

僕は恵まれた環境にいると思う。

そういう人が多くのオファーを貰い、活躍していくのだなぁと思いました。(オファー獲得論については、昔書いた記事にも少し触れていますね。)

それでも心が折れる時は。

とはいえ、DJとしての技術はスグに上手くなるわけでもなく。

どんな物事でも、習得するには時間がかかる。しかも努力した分だけ上手になるのではなく、ある一定の段階に差し掛かるまで、目に見える形で出てこない。

成長曲線というやつですね。

努力の量と実際の成長に剥離があると、人はいつしか「自分には向いていない」「これに時間を使って、人生を無駄にしていないか」などと考えはじめ、努力を辞めてしまう。

「なぜ、僕はアニソンDJなんかやっているんだ」と思ってしまうと、前に進めなくなる。

そういう経験は、同期にガンガン活躍しているDJがいると起きやすい。僕もそうだった。

そういう時、どうしたら良いのか?

小さな成長を大切にすること。昨日より今日、何が出来たかを喜ぶことが、大事だと思います。

人と比較して「自分はまだまだだ」と思っていると、いつしか「こんだけやっても追いつけない、無駄なんだ」と思ってしまったり、「こんだけ努力している私を評価しないなんて、今の世界が悪い」と八つ当たりしてしまったり。

自分と世界を比較すると、その現実差に打ちのめされると思うんです。そうじゃなくて、自分が成長できたことに集中すること。

僕はいつも「◯◯からの◯◯の繋ぎが出来たから良いや」ぐらいの気持ちでやっています。または「音が止まらなきゃ良いか」とか。意識が高いDJと言われていますが、実際は相当意識低いです。

「適当にDJしているのか!」と思われそうですが、ベストをつくすのは当然。でも自分に課すハードルは低めにってことでしょうか。

自分を誰かと比較し、足りない部分を埋める作業も良いと思うのですが、心が持たないと思うんです。

自分の小さな成長を大切にすると、それが積み重なり、最終的に大きな成功を引き寄せると、僕は思います。

そして、小さな成長を見てくれる師匠や先生と出会えたら、もっと良いですね。

実力の世界で、生きるということ。

年齢も、社会的地位も、何もかも関係がない実力の世界。

腕を磨くということは、何かと自分を比較して足りないところを埋めていく作業だったり、全く新しい技を開発したり、手法はたくさんあるけれども。

最終的には、自分の今と向き合い、なりたい未来に向けて真摯に努力することだと思う。

それが今のけんしろうに出来ているのかと聞かれると、まだまだだと思うけど…

少なくても、DJブースの上では、お客様から満点を貰えるよう、努力は続けたいと思います。

 

ではでは~。

 

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