アニソンDJのけんしろうです。
僕は現場で、MacBookProを使っています。
僕が使っているのは、MacBook Pro (13-inch, Mid 2012) モデル。
もう4年使っています。最初半年はWindowsでしたが、Macにすぐ移行しました。
それには理由があります。
PCを使ったDJに興味を持った方へ。
この記事は、僕がPCでDJをはじめるときに調べたMacの優位性について、まとめています。
僕としては表題の通り、これからDJをはじめるDJ初心者にはMacをオススメしたい。
Macか、Windowsか。
議論は尽きませんが1つの答えとしてご参考ください。
※予算の問題やMacへの苦手意識により、どうしてもWindowsを使いたいDJ初心者もいると思います。その人達へのちょっとしたアドバイスも追加しました。
※僕は「持ち込んだ本人が対応出来るなら、WinでもMacでもどっちでも良い」立場です。その上であえてDJ初心者に向けて書いています。
※時より、WindowsをWinと表記しています。ご容赦ください。
DJ初心者に、Macを薦める理由
何故僕がこんなにDJ初心者にMacを薦めるのか、以下に理由を書きます。
1.Macはシンプル。むしろ初心者向き。
WindowsよりMacのほうが普及台数が少ないせいか、難しく感じるかもしれませんね。
「Macってあんまり使ったこと無いし、使う人ってWeb関係とかイラストレーター向けでしょ?」と思いがちです。
実はDJ使用においてMacはむしろ初心者向けです。今はもうWindowsと操作感はほとんど変わらず、むしろWindowsよりシンプルです。
あと、触ってもDJソフトかiTunesぐらいなので、Windowsとの差は感じられません。
4年前から仕事場はWindows、DJはMacで使い分けていますが、全然問題なし。
2.動作が安定している。DJソフトがフリーズしても音が鳴りつづける事が多い。
Macのほうが動作が安定しています。例えばDJソフトがフリーズした時、Windowsの場合は音が止まってしまうことが多いのですが、Macの場合は音が鳴り続けることが多い。
僕も1回、現場でMacがフリーズしたことがあるのですが、音が出続けたおかげでPCDJからUSBメモリに変えてその場を乗り越えました。
3.機材トラブル時において、見るべき所が少ないのがMac。
音が出ないなど機材トラブルが起きた時、Macの場合は
- DJソフトの設定
- MIDI設定
- MacにインストールされたDJ機材用のドライバ
の3点を見ると大体解決します。あとはDJソフトやMacを再起動したら直ることも多いです。DJ機材のファームウェアやOSが古いなどの可能性もありますが、それらが原因で音が出ないパターンは稀です。(というか、OSの問題ならPCDJを諦めてUSBメモリでDJします。)
ところがWindowsの場合、見るべき項目が多い。
- DJソフトの設定
- MIDI設定
- インストールされたDJ機材用のドライバ
- DJソフトの再起動
- OSの再起動
- ASIOのドライバ
- コントロールパネル→音量ミキサー
- WindowsUpdateの内容
- USBインターフェイスのドライバ
- OSのバージョン
- サウンドドライバ(Realtekなど。関係なさそうだけど一応見る)
- 他オーディオ関係のソフト(動画再生ソフト・Mp3変換ソフト・ゲーム・DVDプレイヤー・ニコ生配信ソフト等のアンインストール)
- etc...
スグに解決できれば良いのですが、これらを「あと10分で出番」というときにやらなくてはならないプレッシャー。ハンパないです。
デバイスマネージャー見たり、レジストリを見たり、WindowsUpdateを見たり。Macより確認する場所がすごく多い。
「音が良くなるらしいから」とちょっと入れたソフトのせいで、PCから音が出なくなることも。
全然関係なさそうなソフトが干渉している時もあります。
4.Macは周りがフォローできる。Winは周りに頼れない。
「自分の機材トラブルは自己解決」が原則ですが、最初のうちは先輩DJに助けられる機会も多いでしょう。そういうときMacなら周りもフォローしやすい。
音が出なくなった時の対応方法や対応箇所が大体同じだからです。
現場でPCを使う人のほとんどがMac。YosemiteやSierraなどOSのバージョンが違っても、ほとんど同じ操作で解決できるし、昔のノウハウが使えます。
ところがこれがWindowsだと、Windowsを使ってDJしている人しか対応できない。高い確率で自己解決することになります。
逆に言えば…
今Windowsを使ってDJしている人は、Winならではの様々なトラブルを解決できるDJと言えます。その人に頼ることができれば、復旧できるでしょう。ただし、同じメーカーの同じ品番のモデルならです。
5.Windowsを使っているDJでも、解決できない時がある。
というのは、同じWindowsでもメーカーが違ったり、同じメーカーでも品番が違うと機材トラブル時に見るべきポイントが変わってくるからです。
AcerとPanasonic、DELLやマイクロソフトのSurfaceなど、OSが同じだとしてもハードウェア構成が違うと搭載されているハードウェアが違います。
当然付随するドライバも変わってきます。サウンドドライバ周りで言うなら大体Realtek社だったりしますが、それが別メーカーだったり。サウンドドライバの種類が違ったり。
Windows10とWindows7、WindowsXP、VISTAなどOSによって設定方法が違うことが多い。
「Window7だったら分かるんだけどなー。ここらへん?ここ?」って悩むパターン、あります。
その上3番のように見るべきポイントが多くて一苦労。「日常的に色んなWindowsを触っています」という経験豊富な人じゃないと解決が難しいでしょう。
6.DJソフトの挙動が怪しい時、タイムカプセルで戻せる。
ごく稀なケースですが、誤って変なアプリを入れてしまいDJソフトが動かなくなったとしても、タイムカプセルというMac標準搭載のバックアップシステムを使えば、元の環境に戻せます。
そのためには外付けのHDDが必要だったり、1週間に一度バックアップするようにしなくてはなりませんが、すごく使いやすい。同時に、Mac内に音源がある場合はそのバックアップできます。便利。
Windowsでは「システムの復元」という機能がありますが、Macほどシンプルでは無いかな。
7.Windowsでのトラブル解決事例が、ネットにあまりない。
最後に、MacユーザーのDJが多いため、Windowsのトラブル解決事例が少ない。
基本的には、各所に広がった情報を自分で集め、一個一個試すしかありません。
これがほんとうに大変です。海外のサイトを見て試さなくてはならないことも多く、しかもPCのメーカーが違うからそのまま使えない。全く同じOS、全く同じハードウェア構成でも、メーカーがインストールしているソフトウェアによっても変わってくる。
MacならメーカーはApple社だけなので、当てはまるトラブル解決のケースも多いでしょう。
8.DJを辞めても、Macなら高く売れる。
皆さんはヤフオクやメルカリを使っていますか?
やめることを前提としてDJすることは無いと思いますが…もし仮に家庭環境の変化や就職や転職などでDJ活動ができなくなり、Macを手放すことになっても、いい値段で売れます。
僕は4年前に約10万円で買ったのですが、今でも5~7万円で売れます。やめる時以外にも最新モデルに買い替えたい時も有利です。
一方Windowsの場合、値崩れが激しく、あっという間に安くなることも。僕にとっては値崩れしやすい点はデメリットに感じます。
9.AppleStoreを使えば、安く買える。
これについては、後ほど「買うならどこが良い?」の章で解説します。
他にも色々利点はありますが、こんなところでしょうか。初心者にとって「トラブルが起きた時に周りに頼ることが出来ない」というのは辛いところです。
「ある程度機材トラブル対応できるようになってから現場来い」という人もいますが、長いDJキャリアの中で機材トラブルが一度も起こしたことがないDJなんていないと思うんです。だから、機材トラブルが起きてもスグに何とかできるという環境は大事です。それを重視して僕はMacを選びました。
Macならどのモデルが良いか?
できれば、MacBookProを買って欲しいと思います。
MacBookProの利点
MacのノートPCは、MacBook・MacBookPro・MacBookAirなど種類が色々ありますが、僕は最初の1台はMacBookProが良いと思います。
13インチかな~。
CPUはi5以上、メモリ4GB以上、SSD搭載がオススメです。パソコン内部のSSD容量が少ないので、音源は外のHDDに保存する形になります。予算に余裕があるならメモリを8GBにしてください。Touch Barは必要ないけど、USBが2つしか無いのは使いにくい…やっぱ touch bar モデルかな。
次点はMacBookAir。本体が薄いので野外や夏場のDJとかで熱暴走を起こす可能性がありますが、それさえ気をつければモバイル性も高いし良いかもです。値段も10万円そこそこ。
MacBookは止めといたほうが良いかもです。使えるか使えないかというより、使っている人があまりいなくて困ったときに情報交換できないなぁと。
買うならどこがいい?
アマゾンや楽天やビッグカメラなどのポイントが溜まっているなら、そのポイントを使えるショップの方が良いでしょう。
ただ僕は、断然Apple公式をオススメします!たまに金利手数料が24回まで無料のキャンペーンをやっていますので、利用できるなら利用しましょう。ローンに苦手意識があるかもしれませんが、金利手数料無料ならリスクもありませんし、後からまとめて残金を支払うことも出来ます。うまく活用して下さい。(ローンが嫌な人や通らない人は頑張ってお金を溜めましょう!)
また、Apple公式には整備済製品というのもあります。整備済製品は「店頭商品、返品商品、初期不良品などを修理調整し、新品水準並みの品質を確認したアップル認定製品」のこと。エビデンスはこちら。
これもローンに対応。月3,700円!
思わずポチりそうになった…。一度覗いてみてください。
Windowsをどうしても使いたい、DJ初心者へ。
ここまで、Macをオススメする理由と、買い方について書きました。
それでも諸般の事情により、Windowsを使いたいDJ初心者も多いでしょう。
- Macは高い。安いWindowsが良い。
- 仕事でもWinだからWinが良い。
- 家族や恋人と共用したいからWindowsがいい。
- 家で眠っているノートPCを使いたい。
- ぶっちゃけ、いつまでDJやるか分からないから安いのが良い。
- Windowsでしか出来ないことをやりたい。
僕もWindowsを使ってDJすることもあるので、僕なりに気をつけていることを書きたいと思います。
ちなみにこれ、Macにも言えることかもしれません。
1.最新型ノートパソコンを買うこと。
できれば最新型のノートパソコンを買って欲しいと思います。
ちょっと前まではOSはWindows7がいいXPが良いとかありましたが、今はもうWindows10が中心の上、DJソフトは常に最新版にアップデートする流れになりました。その結果OSもDJソフトも常に最新であることが当たり前に。OSのこだわりは持ちにくくなっています。
今から買うならMacと同様、CPUはi5以上、メモリ4GB以上、SSD搭載がオススメです。SSD搭載だとPC本体に音源があまり入らないので、外付けのHDDを用意したほうが良いでしょう。これもMacと同じ。外付けが面倒ならSSD+HDDというノートパソコンもあります。
もちろん「このスペックじゃなくても使えるよ」という先輩DJの意見もありますので、その人にアプローチして色々聞いてみましょう。
2.DJ専用パソコンにするため、極限までアプリを削除する。
新しいノートパソコンを買ってきた、または家にあったものを用意したら、DJ専用機にすることをオススメします。
オフィスやAdobeのソフトなどはアンインストール。iTunesとDJソフト、ブラウザぐらいが良いと思います。僕は入れても5個までにしています。(ノートPCのユーティリティ関係やドライバを除く)
インストールされたアプリが少なければ、音が出なくなった時にアンインストールしてどれが原因か調べやすい。ある程度整理したら、DJに関係ないものは出来るだけインストールしないようにしましょう。またアプリを削除する時は、システムの復元で何時でも元に戻せる状況にしましょう。
この作業は「どれが不要なアプリか」経験が必要なので、Windowsに詳しい人に手伝ってもらったほうが良いかもです。
3.余計なアプリをインストールしない。特にゲーム・映像・音関係。
ゲームアプリ1つインストールするだけでも音が止まる可能性があります。
あとはニコ生の配信ソフトを入れたり、DVD再生ソフトを入れたりなど映像や音関係のアプリをインストールするだけでもも影響することがあります。
あとはセキュリティソフトなどがいたずらをする場合も。
いやほんとに何がキッカケで音が出なくなるか分からないので、アプリをインストールするたびDJソフトが動くか、ちゃんとDJ出来るか確認したほうが良いと思います。
4.自分専用にする。家族と共用しない。
他者に使わせないほうが良いと思います。
知らないうちにアプリをインストールされて、音が出なくなった事例がありました。
家族で共用したいなら、DJ前にどんなアプリをインストールしたか聞きましょう。
5.WindowsUpdateにはご注意を。
出演前にWindowsUpdateが始まると完了するまでPCでDJ出来ません。場合によっては30分かかるケースも。
こまめにUpdateするか、自動更新をOFFにするかしましょう。
また更新する前に、更新しても問題が起きないかDJソフトの公式サイトやTwitterをチェックしましょう。
6.DJソフトのアップデートも慎重に。
Windowsに限らない話ですが、Windows10絡みのエラーが発生することがあります。
自分のPCとは関係ないこともありますが、スグにDJソフトをアップデートせず、様子見したほうがいいでしょう。
7.サウンドカードやUSB周りのデバイスドライバ更新は慎重に。
デバイスドライバを更新することによって、音が出なくなったりMIDIコントローラーが動かなかったりします。デバイスドライバの更新は慎重に。
8.バックアップをこまめに。デバイスマネージャーを見る癖をつける。
音源だけではなくOSのバックアップもこまめにしましょう。システムの復元設定を最低でも週1回に設定し、デバイスマネージャーも定期的に見るようにしましょう。デバイスマネージャーのスクショはおすすめです。念のためレジストリもバックアップした方がいいかもですね。
9.1-8の文章読んで、理解できるようにする。
デバイスとかドライバとか、WindowsUpdateとかデバイスマネージャー、システムの復元やレジストリとか。
これらの言葉の意味が理解できないとトラブル解決が厳しいので、再考した方がいいかもです。トラブル時、頻繁に出てくる言葉です。頑張ってください。
【最重要】Windowsを使ってDJする人へ、相談できる環境を作る。
「どうしてもWindowsを使ってDJがしたい」人に。
当然ながら、世界にはWindowsを使って素晴らしいDJ活動している人もいます。
その人達は現場での機材トラブルを経験し、一定のノウハウを持っています。
その人達とお話し、気楽に相談できる環境を作ったほうが良いと思います。
この記事をUPした後、Windows派の人が出てくると思いますので、Windowsを使っているDJ初心者の人はチェックしましょう。
Win買うならどれ?
最近僕が買ったのは、このWindowsノートですね。
CPUはi7、メモリ8GB、SSDで起動してHDDもついている。ゲーミングパソコンだから排熱関係も期待できる。難点は大きさかなぁ。
これはVJ用に購入したものでDJ用ではないけど、充分DJでも使えると思います。
ちなみに3万円くらいで買ったWindowsのノートもあるのですが、スペックを満たしていてもDJ用としてはかなり厳しかったです。30分でメッチャ熱くなった。
ここまでスペック高くなくてもいいです。「ちょっとオーバースペックかな?」くらいがちょうど良さそうです。
まとめ
僕は「DJにおいて、Macは使いやすく、そしてトラブル時の対応も容易。そしてピンチの時は他者の協力を仰ぎやすい」からMacを薦めています。
ぶっちゃけ「持ち込んだ本人が対応出来るなら、WinでもMacでもどっちでも良い」です。
自分の機材は自分で管理する。使えなかった時はUSBメモリやCDを使ってDJ出来るようにする。
「機材トラブルは絶対ない」とは誰も言い切れないからこそ、入念な準備と日々の練習が欠かせません。
自分の機材が起こしたトラブルは自分で解決できるようにする。
自戒を込めて。
ではでは~
追記
オススメのモデルはどれか、書きました。