アニソンDJのけんしろうです。
DJイベントをやる上で最もリスクを背負うのは誰か?
間違いなく、主催ですね。
その主催の負担を減らしつつ、箱も喜びつつ、出演者も喜びつつ、お客さんも喜ぶ。
その全員Winな状況に持っていくためにも、主催は赤字になるわけにはいきません。
儲かるためというより、イベントを続けるため。
その中でも意外に知られてないのが、ドリンクバックの仕組みです。
今回はドリンクバックの仕組みについてお話します。
目次
用語集
箱…ライブハウス・クラブの略称・通称
ドリンクバック制度とは?
DJイベント内で注文されたお酒・ソフトドリンクの売上から、主催側に還元されるお金のこと。
600円のドリンクが50杯出れば、ドリンク売上は3万円。その中から主催にお金が帰ってくる仕組みですね。
演者が注文したドリンクもバック対象になります。(お客と演者は分けて数えるのが難しい。)
基本的にはドリンクの売上が上がれば上がるほど儲かります。
アニクラではあまりドリンクバック制度はありませんが、一般的なDJイベントではごく普通のシステムです。
入場料(チャージ)からバックをもらうチャージバックというものもあります。
http://asia.iflyer.jp/venue/76/floorguide
最初からドリンクバックは無理。
お客さんがドリンクを呑めば呑むほど儲かる。いいことづくめに見えますが、最初からドリンクバックの交渉はかなり難しいです。
箱にとって最も気にすること、それは「箱代の回収」です。
箱代とはイベントを行うためにかかる経費のこと。1日10万円経費がかかるなら、主催には10万円以上の利益を上げるイベントをやって貰わないと箱側は困ります。
主催「ドリンクバックをつけてください!」
箱「いいけど、集客できるの?」
という感じでしょうか。
僕の目安値でしかないのですが、主催が100人以上集められる力を持っているならば、交渉はやりやすいかな。入場料2,000円とれば20万円だもんね。
いずれにせよ、集客の実力(またはドリンク売上の実力)が試されます。
売上ノルマを達成後、ドリンクバックが発生する(場合が多い)
箱側が提示した箱代・売上ノルマを達成してからドリンクバックが発生する場合が多いです。
箱代・売上ノルマ以上のドリンク売上を作れるなら、ドリンクバックの交渉はやりやすいかもしれません。10万円以上稼ぐには1杯600円を167杯ってところでしょうか。
さらに箱側の提案により最初からドリンクバックというものもあります。それは「集客の信用」があるからですね。
だた売上ノルマは平日と休日、昼と夜などで売上ノルマが変わってくるので、売上ノルマが最も低い曜日にイベントをやるのもいいのかもしれません。
バック目安は10%、継続契約によっては50%というところも。
インターネットで「ドリンクバック」で検索すると、色々情報が出てきます。
ある一定数以上のドリンクが消費された場合、ドリンク代金の10%~50%程度をオーガナイザー側に返してくれる契約があるそうです。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=161178&id=8434241
僕もだいたいドリンク売上の10%かなと思います。%ではわかりにくいので50円とか100円ってところも。主催側としては1杯あたり50円という表記が計算しやすくて助かるかな。
箱側の感覚値なので「600円中100円をくれ!」ってコチラが言うと、OKというところと難色を示す所様々。
僕は基本ドリンクバックなしでしたが、オリジナルカクテルはドリンクバックしてもらいました。というのはオリジナルカクテルの材料はこちら持ち。その材料費を捻出するために100円多めにお客さんからいただき、100円返してもらいました。
ドリンクバックで売上を確保するなら、とにかく集客数。
ドリンクバックで利益を上げたい場合は、とにかく集客数が重要。
客数が増えれば乾杯の数も増える。1人で呑むより皆で飲んだ方が楽しい!
集客数をあげるため、あらゆる場所で露出しつつイベントのクオリティを上げて評判を維持する。その繰り返しが必要になります。
そうして評価を高めたイベントに来てもらい、DJに盛り上げてもらう、乾杯を促す、テキーラガールを配置するetc...
イベントの評判を維持し、お酒をグイグイ呑んでもらう仕組みづくりが必要です。
ドリンクバックだけで儲けるのは難しい。
ただそこまでしても、ドリンクバックで儲けるのは相当難しい。
たとえば、600円のドリンクから10%なら60円、20%なら120円。
集客が100人だったとして、10%計算なら6,000円、20%なら12,000円。
労力の割にあうかというと、あわないかなぁ。主催は半端無く体力と気力を使うので。
特にアニクラとなればDJ設営だけでなくVJ設営などが必要になるので大変。沢山の人間の協力が必要になります。その人達の分の経費が出せているかと聞かれると、厳しい。
「普通に働いたほうが楽なんじゃない?」って思えるほどです。
あくまで、赤字にならないようにするためと考えたほうが良いのかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ドリンクバックの仕組みについては全く貰ってないところもあれば貰っているところもあります。
またそういうシステムがない会場もありますので、詳しくは会場にお問い合わせください。
ただ、ドリンクバックについては「主催もお酒を呑めないと厳しい」部分があるので、お酒の弱い僕は遠慮しています。
お酒がグイグイ呑めて、お酒を呑めるお客様を集めることが出来る人は挑戦してみてはいかがでしょうか?
僕からは以上です。