アニソンDJのけんしろうです。関西でアニソンDJをさせていただいています。
おそらく僕、アニソン系DJイベントの主催の中では、一番告知にうるさい人間だと思います。
なんでこんなに僕が「告知をしろ」というのか。
目的はもちろん集客なわけですが、裏の目的は「保身」です。
僕はお客を呼びたい、イベントの認知を広めたい気持ちが大部分ですが、一方でリスクマネジメントと保身のために告知をしているわけです。
保身の為の告知とは何でしょうか。
DJに求められることは何か?
イベンターとしてDJに求めていることは何でしょう。
僕は「集客」か「フロア作り」またはその両方だと思うんです。
集客 … 何人呼んだのか?
フロア作り … その時間帯に相応しいフロアの雰囲気を作れたか?(選曲、DJ技術、盛り上げる、雰囲気を維持する、場を締める、次の出演者にバトンを渡す等)
ところが、どちらも出来ないときが稀にあります。
誰も呼べてないし、フロア作りも出来ていない。
滅茶苦茶DJが上手くても、場の雰囲気とあわなくて上手くいかなかった。
色んな人に声をかけたけど、ぜんぜん人を呼べなかった。
誰しも経験したことがあるし、そういうときもあるでしょう。
僕なんて、しょっちゅうです。自分のイベントでさえ盛り上げられない時があります。
集客もフロア作りも上手くいかなかった…その時、最後の要として「告知していたか」が重要になるんです。
告知さえしていれば、次のチャンスがある。
誰よりも告知していれば「集客はそれなりだしDJもまだまだだけど、よく告知してくれたし、また呼ぼうかな」ぐらいの温情は出てくる。
それが告知もしない、集客も出来ない、DJもイマイチ。
そうなると何もひとつ、良いところがない。
そりゃ、告知しない人はオファー減って当たり前です。
「告知をしない」というのは、最後の温情さえ、自分の手で潰していると言えます。
だから、弟子や若手に口酸っぱく「告知は誰よりも、アホみたいにしろ」といっているんです。
保身のための、最低限の告知の仕方
僕がどういう風に告知しているのか。
Twitterを例にお伝えします。
BOTを使え
告知しないくらいなら、Bot使ったほうがマシです。
BOT否定派も多いですが、告知を忘れるぐらいなら使ったほうが良いと思います。
前日の告知、当日の告知は、あまり意味がない。
前日や当日にハッシュタグつけて告知するDJがいます。確かに当日の盛り上がり演出には良いと思います。
でも僕から言わせれば、集客の基礎を理解してない。
お客さんはイベント会場の近くに住んでるわけではありません。遠くから来る人がいるわけです。イベントの序盤で告知したところで、行こうかなと思っても到着するのは中盤。お金がもったいないから行かない人が多いでしょう。
前日にしたとして、もう予定が入ってるわけです。アニソンDJやアニクライベンターは「コスプレイヤーさんを呼びたい」と言いながら、告知が1週間前や前日に厚く告知する。最低でも半年先まで予定が詰まっているのに、そんな直近の告知して何の意味があるのでしょうか。
最低でも1ヶ月前から告知すべきでしょう。週3がベストです。
3日に1回、出演情報をまとめて投稿
「週3は多くない?」と言われそうですが、パターンを変えれば良いだけの話です。
その1つとして、最低でも週に一度、自分が出演予定のイベント情報を投稿しても良いと思います。
出演情報ツイートを固定してるDJがいますが、1ミリも意味ないですね。定期的に告知してナンボでしょう。
僕の場合は個人Twitterがないので、ブログでやっています。「いやいや、告知できてないやん」と言われそうですが…このブログは月2-3万人見に来てます。告知してないDJよりマシです。
3日に1回、各イベントの告知
僕の場合は、イベントアカウントでおおよそ3日に1回ペースで告知していますね。
【Q&A】公式の投稿を、RTしている。それでも駄目?
ナンセンスな質問です。RTするなんて当たり前でしょう。RTは告知しない人よりマシってだけで、決して褒められるものではない。
RT・引用RTは、自分の告知とは言わない。誰かの告知を利用してるだけです。
【Q&A】告知の頻度はどれくらいが適正?
広告効果ではなく、あくまで必要最低限やっているという保身としてやるなら…
僕の基準は、エゴサした時に自分の投稿が1ページ目に出てくるようにしています。
主催者は常にSNSを見ているわけではないので、空き時間に、イベント名かハッシュタグ、告知URLでエゴサします。
その時に自分の告知が出るように、3日に1回投稿していれば、問題ありません。
【Q&A】ミュートされるのが怖い。
「よくBOTを使え、告知しろ!」とアドバイスするとき「告知頻度を多くしたら、ミュートされませんか?」と聞かれます。
その答えですが、僕は「ミュートされても良い」と思っています。一生懸命頑張って告知している人をミュートする人は、相手にしなくていいでしょう。
ミュートが怖い人は、大事なことが見えていません。
出演者やイベンターがやるべきことは「知ってたら行っていたのに」という人を減らす努力です。
「そんなに楽しいイベント、教えてくれたら行ってたのに」それを無くすのがイベントに関わる人の責務です。
それでも「友達に告知したくない」と思うのなら、個人アカウントとは別に出演情報だけを流すSNSアカウントを作れば良いのではないでしょうか?
まとめ 保身とは、セルフブランディングの一環だ。
最近DJのセルフブランディングについて議論が盛んです。「自分を良く見せるにはどうするのか?」それを気にする人が多いのですが、もっと重要な事があります。
「自分を悪く見せないこと」です。
今は評価が上り調子でも、それが止まったり、むしろ下がることもあります。何年も万事順調なことなんて、ほとんどありません。
そういう時に、告知しないDJはハブられていくわけです。
イベンターはイベントを作ることで自分の居場所を確保できますが…
DJ専門の場合は、評価が落ちればオファーが減り、居場所が無くなります。
だから、保身のために告知しといたほうがいいよと言っているわけです。
告知しましょう。長くDJを続けるために。DJの腕も磨きつつ。
僕も上手いDJとは言えません。腕に磨きをかけていきます。
追記
DJに求められることに「集客」か「フロア作り」またはその両方と書きましたが…
「お酒をよく飲む人」も求められます。お金使いますからね。
このようにDJは色んな事を求められますが、告知は基礎。
「保身のための告知しとけ」という僕の主張は変わりません。
大事です。保身。
ではでは〜