DJ論・イベント運営論・オーガナイザー論 アニクラの作り方

アニクラ2回目は、集客が4割落ちる。その理由とは。

2017/10/11

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アニソンDJのけんしろうです。

久々にTwitterでバズったので、そのネタを。

アニクラを主催した人に「2回目はどうしたら良いですか?」と聞かれるので、

「1回目より2回目は4割集客が落ちるから、より必死に集客した方がいいよ」と伝えています。

その根拠と経験について、まとめてみたいと思います。

4割の根拠

まず皆さんが気になるのが、数字の根拠だと思います。

アンケートを取ったのか?など。

残念ながら、4割というのは僕の体感値です。

数字的な根拠のないものです。

「なんだ、数字の根拠ないんだ。解散解散~」という人。

僕の体感値に過ぎませんから、そう言われても仕方ないと思います。

すいません。

ただ、これがまた、見事にヒットするんですね。

なぜ4割落ちるのか。

居なくなった4割とは、誰なのか?

その4割とは何か。

イベントのメインターゲット層から外れた人達です。

普通ならそのイベント目当ての人達だけが来場すると思いますが、1回目は違います。

  • イベントの視察しにきたオーガナイザー・スタッフ
  • 友人・家族
  • DJ・VJ
  • ナンパ目当て
  • ライブハウスやクラブの常連

etc…

自分が想像した客層と少し違う人々が来る。それが多く発生するのが1回目です。

関係者・親しい人・冷やかし。その人達とメインターゲットが一緒になって、人でいっぱいになるんですね。

僕はこれを、イベントのご祝儀と呼んでいます。

文字通り、お祝いに来てくれた方から頂いている売上です。

どんなイベントにも大なり小なりご祝儀が発生します。

それは勿論、主催や関係者が色んな人達に告知するからであり、告知を受けた人は「自分が楽しめるイベントかもしれない」と興味を持って参加していただけるわけです。

「音楽性」だけでなく「新イベントへの期待」で来場するわけです。

2回目集客が落ちるのは、むしろ自然なこと

このイベントのご祝儀、本当に嬉しいものなのですが「新イベントのお祝い」が目的である以上、残念ながら中々続きません。

だから2回目以降は集客が落ちることが多い。

集客が落ちてしまって落ち込む人や慌てる人がいるわけですが、むしろ自然なことです。

それが、イベント本来のポテンシャルなわけです。

僕も2回目集客が減ることが多くて。

最近ではむしろ、ベストを尽くしたからこそ、4割で済んだと思うようにしています。

主催は常に自分のパーティーに全力で取り組んでいると思います。だから、たった4割で済んでいる。

そう「2回目は4割落ちる」という法則を知っているからこそ、僕は「たった4割」と言えるのです。

実際、1回目より2回目で人が来なかったら、結構落ち込みます。

イベントかぶりがあった?大きなイベントが重なった?

当然それも理由としてはあるとは思いますが、それが分かっていたなら、打てる手はあったはずです。

僕がその手を打てなかった。それだけの話です。

「集客が4割落ちる」と想定すれば、出来ることはある。

さて、4割落ちると想定できれば、出来ることはあります。

1.経費削減

1回目やって無駄だった経費を削減していきます。

使わなかった消耗品、余計な装飾、印刷物など。

会場で余分に借りてしまった機材やオプションも削減していきます。

僕は常に売上と経費を記録して、経費削減を行っています。

4年分のデータがあるので、とても役に立っています。

2.告知の更なる強化

1回目でどの広告ツールが有効だったのか分かったはずです。それらを使って更なる告知の強化を行います。

無料で使えるものは、全部使います。Twitter、無料ブログ、Instagram、Facebookなど。

1と重なりますが、フライヤーの適正枚数も計算します。1,000部から300部に減らすなど。

3.コンセプトやペルソナの見直し

イベントを企画するにおいて、大まかなイベント概要や企画書を作成することがあると思います。

それを見直し、自分が想定したイベントと実際のイベントでどのような違いが起きたかを振り返ります。

まず、自分が想定したコンセプトを表現できたのか。DJやVJのクオリティは想定どおりだったのか。それを受け取るお客さんの反応も想定通りか、それとも違いがあったのか。

各会場の設備はどうか?最初に想定したお客さんの楽しみ方どおりだったのか。新たな遊びや愉しみ方は生まれたのか?使われなかった備品などはあるか?

自分の想定通りの客層(ペルソナ)が来場されたのか、それとも違ったのか。違ったのならどのような点で違いがあるのか。

などなど…

自分が最初に想定したものとの違いを、全て書き出します。

その上で、何を活かし、何を無くし、何を現状維持するかを判断します。

ブッキングの再検討など、他にも滅茶苦茶やることはあるのですが…

1回目で得られた貴重な経験を使って判断します。

そして、もっとも重要なことは…

当然、1回目と比べて2回目は進化するはずです。

進化した所・改善した所を表現すること。それが最も大事だと思います。

僕はイベントの魅力×出演者の魅力で人が集まると思っています。

出演者の魅力は違うイベントで見ることが出来ますが、イベントの場合実際に足を運んでいただかないと魅力が伝わりません。

告知の内容が「次は◯◯さんがゲスト」だけでは、ゲストの集客分が伸びるだけに過ぎず、イベント自身のポテンシャルが上がるわけではありません。

だからこそ、ゲスト告知以外にもイベント自体の魅力を発信することが大切です。

レギュラーDJがいるなら「前回好評だった◯◯繋ぎ、今回はもっと◯◯にします」

会場設備がグレードアップしたなら「前回の◯◯がさらに◯◯に」

人気のフードがあるなら「前回好評だった◯◯、さらに◯◯になります」

などなど。

イベント自身が、

  • 前回と比べてどのように進化したのか?
  • 何を改善したのか?
  • 新たに挑戦したことは何か?

それらを表に出すことが重要なのではないかと、僕は思います。

表に出さないと分からないこと、沢山あります。

表現することに、妥協しないことです。

努力を表に出すのは、ダサいかもしれません。

僕も「こんな集客に必死な俺ダッセェ。もっとスマートにカッコ良く出来ないかなぁ」と思ったこと、数知れず。

でも、そのダサいことを他の誰もやらないからこそ、一人勝ち出来るかもしれません。

もし、2回目さらに人が増えたら?

そのイベントは続けたほうが良いですね。

ご祝儀が無くなった分、メインターゲットが増えたわけですから、伸びる可能性があります。

実質、4割以上集客が伸びているわけですから、成長するイベントの可能性大です。

もし、2回目4割落ちてしまったら?

全力で努力して、もし2回目4割落ちてしまったら…

レギュラー、会場、お客さんなど色んな人に意見を聞いて、改善したほうが良いかもしれません。

思い切った方向転換も視野に入れたほうが良いと思います。

ゲストを呼んでテコ入れするのも有効な手です。

そして、どんな改善をしたのか、どんどん告知にいれていきましょう!

まとめ

いかがだったでしょうか。

あくまでも僕の体感にすぎない話ではありますが、非日常の娯楽である以上、常に新しいことを仕掛けたり、挑戦したり、改善したりを繰り返さないと現状維持さえ厳しいのがアニクラ。

だからこそ、アニクラやイベントを何年も続けている人は、凄いんです。

僕も、常に改善し、進化しつづけます。

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