アニソンDJのけんしろうです。
基本的に僕は、CDJにUSBケーブルを接続するHIDスタイルでDJをしています。
(HIDとは、Human Interface Deviceの略だそうです。説明はwikiに譲ります。)
このスタイルでDJを始めて2年。色々ノウハウが溜まってきたのでここでオススメのHIDスタイルを書きたいと思います。
この記事は、HIDを使ったDJに興味がある人やこれから始める人、ある程度現場経験がある人対象に書いています。
HID等USB接続については以前記事を書きましたのでご参照ください。
では、はじめます。
※DJ環境:MacBookPro 2012mid、rekordbox4.5.0
1.USBケーブルを何本使うのか?
まず、USBケーブルを何本使うか。
CDJ2台に接続するだけなら、2本。CDJ2台+DJミキサーに繋げるなら、3本、さらにDDJ-SP1など外部MIDIコントローラーに繋げるなら4本必要かもしれませんね。
DJミキサーに直接音を送りたい人は、USB3本になると思います。
僕は基本USB2本でDJしています。
2.USBハブを使うか否か?
一番良いのは、PC本体とCDJを直接USBケーブルで繋げること。
そのほうが機材トラブルも少なく安定します。ただUSBポートが少ないPCの場合、難しいこともあるでしょう。
僕のPCもUSBポートが少ないため、USBハブを使用しています。今までの経験上、USB3本までならUSBハブでも充分動きます。
僕が使っているのは、このタイプです。USB2.0を使っていますが、3.0でも動くと思います。
ただしUSBケーブルを4本以上差す場合や、USBハブに接続する場合や安定性を求めるなら、通常販売されているPCからの給電に頼るバスパワー式よりもUSBハブに直接ACアダプターを差すセルフパワー式が良いでしょう。
セルフパワー式のUSBハブも、バスパワーで動くものがあるので、最初からセルフパワー式のUSBハブを買っても良いのかもしれません。購入する前に確認ですね。
3.ケーブルのメーカー・種類
DJ人気が根強いのは、オヤイデ電気でしょう。僕はクラスAを1本持っています。
ただしこのケーブル、僕はMIDIコントローラー用に持っているだけで、HIDには使っていません。
というのもこのケーブル、断線しにくく丈夫なのが利点なのですが取り回しがしにくく、特にCDJの裏に手を回してUSBケーブルを指したりするのは結構手間です。
設営時から参加出来れば良いのですが、遠方の現場が連続で続いた場合どうしても入り時間が遅れ、DJ中に機材セッティングをせざるを得ない状況も多い僕にとっては、設営しにくいのは難点です。
今はこちらのケーブルを使っています。
このケーブルが程よい太さと硬さで、使いやすくて気に入っています。あと安い。ケーブルの質は価格と比例する所があるとは思いますしもっとお金をかけてもいいとは思いますが、僕は設営のしやすさで選びました。
本当に難しいところですが、僕は「断線しにくく、抜けにくく、取り回しが良いUSBケーブル」が良いかなと思います。取り回しの良さと断線しにくさは中々両立できないですが、いいバランスのを探しています。
4.ケーブルの長さはどれくらいがいいの?
一般的には長ければ長いほど、音が劣化する可能性があると言われています。
USBケーブルに関しては、他のRCAケーブルなどと比べてそこまで大きな影響は無いかもしれませんが、なるだけ短いほうがいいとよく言われます。
PCスタンドに置いたPCからUSBケーブルを伸ばすため、通常なら1mぐらいが適正じゃないかと思われます。
しかし僕は、USBケーブルの長さについては、2mをオススメしています。
なぜなら、短いほうが音質的には良いのですが、USBケーブルが1mだと転換が難しい局面が多いからです。特にアニクラの場合、HID、USBメモリ、CD、MIDIコントローラー、DVSなどあらゆる機材との転換が必要になる場合が多く、アニクラは転換ミスが多発しやすい現場でもあります。
転換については練習会などで充分練習が必要ですし、そもそも転換しやすい機材セッティングにしたほうがいいなぁと思って、2mのUSBケーブルを買いました。
1mかそれより短いほうが、音を良くするには良いと思ってたんです。今でもそうです。でも短すぎると転換が難しくなる。
皆さん現場で見たことありません?空中に浮くPCの光景。僕も次のDJのためにPCを浮かせて待機したことがあります。ラピュタ。自分が空中にPC浮かすならまだしも、前の出番のDJさんにそれをしてもらって設営というのは、中々気を使う…
それを体験して以来、2mのUSBケーブルを使うようになりました。
(1mのUSBケーブルも持ち歩いています。)
USBケーブルを2mにしてから、転換が楽になりました。
他にも、自分の出番終わりに行う転換方法として…
- 最後の曲はUSBメモリから流して、PCを片付ける
- HIDが多い現場なら、設営時にUSBケーブル類の配線を終わらせて、みんなで使い回す
などの対策が有効です。
特に「最後の1曲はUSBメモリで転換する」やり方は後に続くDJにとって、非常に転換が楽なのでオススメです。ただしフリーセットの上USBメモリにない曲で締めた場合、この限りではありません。
もし自分が転換する側なら
- USBメモリやCDで一旦交代してから、HIDの設営をする
といったやり方を覚える必要があるでしょう。
HIDでプレイする人にとって、USBメモリがあると転換上楽でしょう。
違うメーカーのものを複数持ち歩くのが良さそう。
「どうしてもUSBケーブルは短くしたい!音質は良い方がいい!」という人は、それでも良いと思いますが、こういう考え方もあるということで。
5.動作チェックは欠かせない。
これらの接続方法については、いずれにせよ動作チェックが欠かせません。どんなにここでオススメを書いたとしても、現場で動かなければ意味がありませんから。
家にDJ機材が一通りある環境ならまだしも、いきなり現場投入はリスクがありますので、練習会などで動作チェックをされたほうが良いでしょう。
または、DJバーなどに許可をもらって練習させてもらっても良いですね。
おわりに
人によってやり方は様々だと思いますが、僕の例として書いてみました。
最終的には、USBケーブルのオススメから入って、気づいたら転換について書いてました。
転換については、色んな機材が使われるアニクラ独特の環境では、練習が必須でしょう。
先程も書いたように、新しいUSBケーブルやUSBハブを購入したら、練習会などで練習を重ねてDJ出演されたほうが良いのではないでしょうか。
PCを使ったDJのほうが、覚える項目が多いのは以前記事にしたとおりです。
覚えることが多くて大変です。
ではでは~。