子どもがゲームの専門学校に行きたいと言ったら止めてはいけない。

先ほどこの記事を読みまして。

子どもが芸大・美大に行きたいと言ったら止めてはいけない
http://www.mikinote.com/entry/kodomo-geidai

非常に共感できる部分がたくさんありました。

僕はゲームの専門学校にいましたので、ゲームの専門学校verで書いてみたいと思います。

ゲームを作りたいって欲求は止められない。

それはもう僕の子供の頃の「ゲームを作りたい欲」は半端無かった。

最初はオリジナルすごろくから始まり、カードゲームを作ったり。
中学生の頃、電撃イライラ棒を自作したりしてた。電撃イライラ棒って自作できるんですよｗ
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自己表現欲求というより、創作欲求かな？
めちゃくちゃ強い。24時間ゲームを作ることしか考えなくなる。

ゲームプログラムって、ゲームしか作れないと思うでしょ？

違うんですよ。もうあらゆることができないとゲームプログラムは作れない。
一般的なプログラムの知識からデータベース管理はもちろん、
アクションゲームやシューティングゲームなどを作るなら
当たり判定に三角関数を使うし、キャラクターを操作するだけで
滅茶苦茶沢山のプログラム書かなくてはいけないし。

要するに滅茶苦茶鍛えられる。ゲームを作るって行為は。
なので、周りのマルチメディア科出ました―って学生と比べて
プログラミングレベルは遥かに高いと思う。

またWebプログラムをやったことないゲームプログラマーだったとしても
習得スピード抜群に早いと思う。
止まっているオブジェクトを操作するなんて楽勝すぎる。

なので、ゲーム会社に限らず、一般のプログラマー職を募集している
システム会社に就職することが出来る。

そして、おそらくゲームプログラマーは重宝される。
だって求められるスキルが多すぎるんだもん、ゲーム作るのって。

あと普通の企業にも就職できます。
PRポイントとしては面白いよね、ゲーム学科にいました！っての。

あとは、「なんでゲーム学科なのに当社を選んだの？」って質問への返答。

僕は広告代理店に就職したかったので、
「今までゲームを作ってきたけど、その開発費は売れないと回収できない。
ゲームは売ってこそだと思った。僕は売る力を手に入れたい。その力で御社に貢献したい」という
ストーリーをつくって就活しました。でさらっと就職。

就職はやりようっていうことで。

ゲームの企画しか作れないプランナーはゲーム会社でしか通用しないから、まぁ専門学校で学んだとしても就職は相当厳しいかもしれない。

基本的には企画書を作ることだけがプランナーではなく、仕様書の作成や制作チームのディレクション、進行管理など基本雑用係。しかも他の会社には通用しないニッチスキル。

親御さんとしては心配で仕方ない感じになるかも。まぁ成人したんだから自己責任でって突き放してもいいかも。ニートまっしぐらかもしれないけどね。

プランナーになりたいって子供が言い出したら、創作欲求が表に出ているかを確認した方がいい。

ゲームを作りたい！としか言わず、企画書を書くこともなければプログラムを作ることもない子は止めていい。
ゲームの専門学校は学費が高い。無駄なお金を投資することになる。

「ゲームを作りたい！でも専門学校で企画書の作り方を学んでから見せたい」とかいう子もいるけど、遅い。
ゲームを作りたい奴は、紙でもなんでも既に作っている。僕の周りの優れた学生は既に作っていた。
それはすごろくだったり、カードゲームだったり、本格的なプログラミングで作ったものだったり。

少なくともゲームを遊んで「ゲーム作りてぇ」としか言わない人間には向いていない。
娯楽を与える喜びを持つ人間にしかゲームは作れない。

ゲーム会社を含めた一般企業への就職率が高い専門学校に通わせるのが一番いい。
それ以外はおすすめしない。

ゲームプログラマーについては、ゲーム会社に就職できなくても一般のプログラマーとして働くことができるので間口は広い。

でもゲームの企画を作るゲームプランナーという仕事はなかなか応募が少ないし、一般企業への応用がきかない。
「ゲームを作りたい！でもプログラマーにはなりたくない！」って人は、自分の通いたい専門学校からゲームプランナーが就職した事例があるかシッカリ調べたほうがいい。

僕はコンピュータ総合学園HAL 大阪校を卒業しました。
就職率No1の専門学校です。
すごく気合が入った就職担当がいるので、オススメ。学費高いけど。

親はしっかりその専門学校の就職率や就職実績を確認した方がいい。
子供に内緒で。