DJ論・イベント運営論・オーガナイザー論 アニクラの作り方

僕もアニクラ始める前に知りたかった、主催5つの心得

2016/01/18

この記事は2年以上前の情報です。
最新情報と異なる場合がございます。

今年も色んなアニクラが生まれたらいいなと思っているけんしろうです!

僕はアニクラのスタッフを経験してから主催を始めました。
やってみて分かったことですが、主催というのは様々なトラブルの責任者となるので、ほんとうに大変です。

「俺ならやれる!」って思ってイベントをやって失敗したこと多数。
どうやって問題を解決するか、誰かが教えてくれるわけでもありません。
ものすごいたくさんの失敗をしました。

そんなノリと勢いだけでやっていた昔の自分に向けて、アドバイスをする体で5つの心得を書きます。
アニクラ始める前にこの記事に出会っていたらよかったな!って思える記事になるといいな〜。

本当は5つどころか、ものすごくたくさん教訓があります。
(胃がキリキリしながら書いてる)
でも今書ける部分だけってことで。

1.イベントスタッフ経験は役に立ちません。

イベントスタッフ歴が長いから大丈夫!って思うかもしれませんが、スタッフと主催は全く違います。痛感しました。経営者と社員ぐらい違う。

スタッフをしていただけでは気付かなかった、目に見えない作業とぶつかります。

あの主催みたいにはならない!って思っていたり、反面教師にしようとしてもやっぱ同じ所で失敗してしまうんですね。アニクラ主催の失敗例と解決策なんて共有されない(文書化しない)からしかたない。

スタッフと主催は全くの別物です。スタッフ歴が10年あったとしても主催力はゼロだと思って下さい。そう思って周囲に頼ったほうが良い物ができます。

2.トラブル対応は主催自らやらなくてはいけません。機材の事を知ってください。

アニクラは、何もせずに音と映像が出るわけではありません。

あなたがお客さんとして体験するアニクラはすでに「出来上がった」ものですが、それを「出来上がる」段階に持っていくのが主催の仕事です。
そして出来たクオリティをイベントの6時間維持し続けなくてはなりません。

音が出ない、CDが再生できない、機材の調子が悪いetc…
そんな問題が起きた時、対応できない主催でいいのですか?
アニクラの本質は「音」であり、音を出す「機材」の知識が主催にないと厳しいです。

僕は1回目のイベントで映像が出なくなるトラブルがありました。僕にはVJの知識が全く無かったので復旧をVJや箱のスタッフにお願いしました。そのときの無力感。なぜこういう事態が起きることを想定できなかったのか後悔しました。

全部理解せよとはいいませんが、せめて、1人でDJ機材のセッティングができないとキツイです。やったことない人は機材を持っている人の家で教えてもらうか、機材があるお店にお願いしてみたほうがいい。

3.出演料や交通費の話は慎重に。

お金は揉めます。僕はまだ揉めたことがありませんが無料で出て欲しいのか、最低でも交通費は出すのか、事前に伝えて相談しましょう。
出せるか不安なときは、「1回目なので交通費が出せないのですが、ぜひ出て欲しい」旨を伝えましょう。

もし交通費を払うなら、事前に全部用意してください。利益から出すという発想だと「赤字だったから払えなかったと言えばいいかな?」とか甘い誘惑が出てきます。最初の話と違うってのは良くないです。払うと言ったのなら払いましょう。
また、交通費や出演料を払ったのだからと主催が大きな態度でいられるわけではないことにも注意して下さい。それとこれとは別です。
主催側は出演者分の費用がかかるので、1万を超えることも多く負担がデカイものですが、受け取る側からしたら数百円~数千円です。普通に働いたほうがもらえます。
出演時間は30-40分程度でも入りから撤収までのほぼ1日の時間を出演者からお借りしています。忘れないようにしましょう。

また何もお金を支払わず、善意で参加してもらう趣味としてのイベントだったとしても、運営はしっかりやらなくてはなりません。出演者はお金を受け取る受け取らないでイベントや主催を判断しません。目に見える行動と言動で判断します。あなたの評価は、周囲から見える範囲のあなたの言動や行動でしか評価されないと思ってください。
時々、「適当にやろう」とよく言いますが、これは「(イベントとしての最低基準を満たしたうえで)適当にやろう」ってことです。それを間違えないようにしてください。

4.失敗して損したのはあなたのせい。成功はみんなのおかげ

失敗とは何か?僕はお客さんが来なくてイベント会場代(=箱代)を含むイベント経費が稼げなかった時を失敗と考えています。

1回目のイベントは大体失敗します。お客さん来ない事が多いです。その時出演者や箱やイベントの時間帯や他のイベントとの被りなどを言い訳にしないでください。それがそのイベントと主催の実力です。

そして予想以上に集客が会って成功してもあなたの力ではありません。手に入れた利益はお客さんのお金であることはもちろん、善意で協力してくれた出演者やスタッフによって生まれた利益です。それを忘れないようにしてください。

5.全力でやること

最後に、やるからには自分が持てる全てをぶつけてください。ありとあらゆる力を使ってください。全力でやって人が来なくて滑ったら、もう二度とやらないと諦めがつきます。

名言。

名言。

僕も全力でやって、全く人が来なくて滑ったことがあります。もう二度とやらない。

「実験的に」とか「お試しで」とかいう気分でやったものは全力ではありません。そんな気持ちでやるのは失礼だとかそういう理論ではなく、「もっとこうしてれば」とかいう後悔するくらいなら最初からそれやれよってことです。やれないならそれが実力です。

自分の持っているもので作れる、最高の物を作ることに集中してください。

今の自分にも言い聞かせたい。

昔の自分に書いたアドバイスだけど、むしろ今の自分にも言い聞かせたい。

言うことはできても、出来ないことも多いよね。

本当に今主催をしている人達は凄いなと思います。

僕も主催のイベントがまた出来たら、頑張ります!

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