アニソンDJのけんしろうです。
DDJ-RB、使っていますか?
【DDJ-RB】PCDJコントローラー売れ筋NO.1!PIONEER(パイオニア) |
初心者向けDJコントローラーとして 最高のDDJ-RB。
DJソフト「rekordbox dj」のフルバージョンがついて、3万円以内。
ものすごく最高!
今でも現場で使っています。
なのだけど・・・
最近ちょっと不満に思える所が。
音が弱いんですね。音に迫力が無い。
音圧が弱い。
CDやUSBでDJしている人と比べると、音がちょっと細い感じ。
大きな現場に行けば行くほど、その差は明確に分かってしまう。
特にCDJでDJしている人からDDJ-RBに交代すると、「あ、いまMIDIコンに変わったな」とハッキリ分かるレベル。
ちょっと僕、これはなんとかしないとなーと思いました。
それから色んなオーディオインターフェイスを試して…
結論が出ました。
今回紹介したいのは!
「Native Instruments DJオーディオ・インターフェイス TRAKTOR AUDIO 2 MK2」です!
【TRAKTOR AUDIO 2 MK2】Native Instruments/オーディオインターフェイス!
今日はこの機材の魅力をお伝えします!
MIDIコントローラーの音が小さくて困っている人、必見です!
目次
※以下、AUDIO2と略します。
DDJ-RBの問題
DDJ-RBを現場で使っていると、以下の点が気になります。
1.会場で音出しした時に、なんか音が弱い。
設営時の音出しをしていたとき、他のDJさんよりも音に迫力がなかったり、音圧が弱かったりしませんか?
僕の周りはCDJが多いので、DDJ-RBで音出しをすると何だか音が弱く感じます…
2.ヘッドフォンより外の音が大きい。
DJ中。ヘッドフォンを使ってCUE取りしているとき、モニターや外のスピーカーの音が大きくて、うまくCUEが取れない時があります。それで音圧調整が難しかったり。
3.CDJから転換した時に、明らかに音量・音圧が下がる。
そして、CDJやHIDのDJから転換した時。音を止めないように交代するのですがその時に明らかに音が小さくなったり、音に迫力がなかったり、音圧が低かったり。
「あ、MIDIコンに変わったな」とハッキリ分かるぐらい、音量・音圧が下がっているのがわかります。
DDJ-RBは初心者向コントローラとしては優秀なのですが、やはりサウンド関係に物足りなさを感じます。
…
「CDJからDDJ-RBに転換すると、音圧が弱い」というのが一番きついですね。
交代した時に「あれ、なんか音がちっちゃくなった?」「音に迫力がない」などハッキリ分かってしまいますからね…。MIDIコンばかりの現場ならまだ良いのですが、大きなイベントだと難しいところです。
以上の問題を解決するためには「外部オーディオインターフェイスを使う」しかありません。
色々検証した結果、今回紹介するTRAKTOR AUDIO 2 MK2が一番良かったです。
TRAKTOR AUDIO2 MK2とは?
NATIVE INSTRUMENTS(ネイティブ・インストゥルメント)社が販売している、小型のサウンドカードです。
主な特徴
- 超軽量サウンドカードでラップトップやiOSデバイスをクラブ対応のDJ機器に
- 最高品質の24bit/48kHzプロサウンドクオリティー
- キューとモニター ‒ 次のトラックをオーディエンスに気付かれる事無く試聴可能
- 2つのステレオトラックを各ミキサーチャンネルに送信
- 別売りの専用電源を使用すれば、TRAKTOR AUDIO 2のアウトプットボリュームをより増幅させることができ、さらには、iOSデバイスの充電も可能
注意しなきゃいけないのは、2ミニステレオアウトであること。
RCAケーブルをそのまま挿せないので、ステレオミニプラグ→RCAに変換するケーブルが必要です。
なぜ、TRAKTOR AUDIO 2 MK2 なのか?
さて、数あるオーディオインターフェイスの中で、なぜTRAKTOR AUDIO 2 MK2がオススメなのでしょうか?
1.DJ用に使えるから
公式のWebサイトを確認いただけるとわかりますが、DJ用に作られています。
iOS中心に使われるオーディオインターフェイス事が多いAUDIO2。
しかし、DJ機材にも接続して使うことが出来ます。
他のオーディオインターフェイスの場合、OUTが2チャンネルのみが多く、4チャンネルは中々見つからない…
このオーディオインターフェイスなら大丈夫です。
2.ロングセラー商品だから
Amazon.co.jp での取り扱い開始日が、2013/11/5。
もう4年近く販売されている商品です。
誰かに薦めるとなると、やはりロングセラー商品のほうが安心。
これだけ長く販売されていると、安心感がありますね。
3.コスパが良いから
約12,000円。かなり安いです。
他のオーディオインターフェイスだと、3万円以上しますからね…
DDJ-RBを使っていて「音をちょっと強化したいな」というニーズに答えてくれる、ちょうどいい値段です。
正直、これ以上高いオーディオインターフェイスを買うぐらいなら、MIDIコンを買い替えたほうが安い。今ならDDJ-RRやDDJ-SR2とかかな。
商品写真
Amazonで注文したらすぐ届きました!
本体とUSBケーブル、そしてLightningケーブルに説明書がついています。
あとは、TRAKTOR LE 2 ソフトウェアライセンスやバウチャーなど色々ついています。
Amazon以外にも、OTAIRECORDなど他のサイトでも販売されてます!
【TRAKTOR AUDIO 2 MK2】Native Instruments/オーディオインターフェイス! | OTAIRECORD
設定方法
rekordbox 5.0.0で説明します。
1.DDJ-RB・TRAKTOR AUDIO 2 MK2をPCに挿す
今回、DDJ-RBはMIDIコントローラとして使います。
本来ならDDJ-RBのRCA端子にケーブルを差し込むのですが、AUDIO2のステレオミニプラグをRCAに変換し、RCAケーブルを刺します。
DDJ-RBとAUDIO2。USBポートが2つ埋まるので、注意が必要ですね。
2.オーディオ設定で、Traktor Audio 2 MK2を選ぶ
設定画面を開いて、オーディオでTraktor Audio 2 MK2を選ぶ。
念のため、アウトプットの設定を確認しましょう。
この設定になっていればOKです!
3.キューミックスエンコーダーを調整する
最初接続した時、キューミックスエンコーダーの設定は、キュー音声とメインアウトプット音声がMIXされた状態になっています。
それをキュー音声のみにする必要があります。
(4) キューミックスエンコーダー: このエンコーダーでヘッドフォン内のミックス具合を設定します。
エンコーダーを TA2 の後方に向かって動かすとヘッドフォン内のキュー音声が大きくなります。 エンコーダーをユニットの前方に動かすことでヘッドフォン内のメインアウトプット音声が大きくなります。
設定方法を動画にしました。
動画の最初、CUEが押されていないのに音が出ていることが分かるでしょうか?
これはメインアウトプット(MASTER)の音が混ざっている状態だからです。
動画の通り、本体の上に向かってキューミックスエンコーダーを回せば、キュー音声(ヘッドフォン音)だけ聞こえるようになります。
4.rekordbox側のヘッドフォンレベルをMAXにする
次にrekordbox側のヘッドフォンレベルを調整します。
この赤枠の部分、この状態にして下さい。MAXです。
実はこの操作をしないと、AUDIO2からの音が結構小さくなります。
僕も「なんかAUDIO2のヘッドフォン音、小さいなー」と悩んで、この設定を見つけたので、ぜひAUDIO2を接続したときはここを調整して下さい。
ちょっと音は歪むのですが、自分側の音が歪むだけで、MASTERには影響しません。
5.ヘッドフォン音量をAUDIO2側で調整する
ヘッドフォンをAUDIO2に接続しますので、ヘッドフォンの音量は、AUDIO2本体側で調整します。
この1番ですね。これを上に回して調整します。
以上、1-5の設定がセッティングする度に必要になります。慣れるとスグ出来ます。
【オススメ】MASTERCUEが使えないので、MIXINGを割り当てる。
このオーディオインターフェイス に限らず、外部オーディオインターフェイス を使うとDDJ-RBについているMASTER CUEが使えなくなります。
この赤枠部分ですね。MASTERを聞きながらDJする人にとっては、厳しいですね…
解決方法としては、MIDIマッピングを使って、HEADPHONESレベルにMIXINGを割り当てます。
するとDJミキサーのMIXINGのように、各チャンネルのCUEとMASTERの音量バランスをMIXINGで調整しながら、CUE取りなどが可能になります。
これは結構良かったです。僕もモニタースピーカーがない現場ではMASTERを聞きながらMIXすることが多いので、それがDJミキサーと同じ操作で出来るのは良かったです。
【本題】音圧の変化は?
さて、音圧の変化を調べてみましょう!
DDJ-RBの場合
まずは、DDJ-RBから音を出した場合。
DDJ-RBの設定は、こんな感じ。
縦フェーダーMAX、TRIM12時、MASTERを最大にしています。
DJミキサーは-6ぐらいですね。
TRAKTOR AUDIO 2 MK2 の場合
では、AUDIO2ならどうなのか?
DDJ-RBは同じ設定にしています。
+3dbまで上がっていますね!
これ、DDJ-RBのTRIMが12時の状態で検証しています。それで+3dBは結構凄い。
波形を比較
波形にするとこんな感じ。
DJミキサー側で調整すれば良いのですが、DDJ-RB側のMASTERをMAXにしても、曲によっては0dBにも満たないこともあったので、十分効果があります!
実際に聞いてみよう!
録音してみたので、聴き比べてみて下さい。
DJM-250MK2を通して、rekordboxの録音機能を使っています。全く同じ条件です。
DDJ-RBの音
TRAKTOR AUDIO MK2の音 ※音量注意!
※音源は僕の好みです。小野友樹をよろしくお願いします!
YouTubeにもUPしています。
結構違いますね!AUDIO2凄い!!
現場で検証。現場で使えるのか!?
さぶらぶ!でDDJ-RB+AUDIO2を試しました。
僕の前のDJさんがCDJにUSBケーブルを接続するHIDでDJされる予定だったので、それならばMIDIコントローラーで転換したほうがスムーズだろうということで、今回実戦投入しました。
使用してみた感想は…
DDJ-RB単体から音を出すよりも、AUDIO2を使ったほうが良かったですね。
今回はRANE SL2からの交代でしたが、特に違和感なく転換出来ました。
現場でも支障なく使えますね。
注意と対策
外付けのオーディオインターフェイスですので、単純に機材が一つ増えます。
注意するべきことも出てきますので、注意点と対策も書きました!
USBケーブルは付属のではなく、L型がオススメ。
付属のUSBケーブルだと、差込んだUSBケーブルが左右にグラついて接続が切れ、音が止まることがあります。
DJブースではDJの行き来が多いので、ちょっと不安な感じです。
僕はL型のUSBケーブルを購入して、養生テープで止めています。
ステレオミニからRCAへの変換も、L型がオススメ。
AUDIO 2の場合、RCA端子ではなく、ステレオミニプラグ。
2ミニステレオアウトです。そのため、ステレオミニからRCAに変換するケーブルが必要です。
最初は短い変換コネクタを使っていたのですが…
これすぐに片方聞こえなくなったり、グラついて音が消えたりと良くないんですよね…
最終的に短めのL型に落ち着きました。
これも外れないように、養生テープで止めています。
黒い養生テープがオススメ。
ACアダプタ必須。時々不安定になり、最悪音が止まる。
以前長時間DJをしていたところ、1時間半すぎたところでブツッと音が止まりました。
配線などいろいろ調べましたが、特に異常はなく。
他に考えられる原因はUSBから供給される電力・電圧の不安定さかなと。
50分程度のDJだったらこういうことは起きなかったのですが、長時間DJすると不安定になるのかもしれませんね。
それからAUDIO2用のACアダプターを使用するようになりました。
これでかなり安定しました!ただ、AUDIO2とあわせて約17,000円の出費…
これなら新しいMIDIコンを買ったほうが良いのではと思ってしまいます。省スペース化と安定は共存が難しい…
KOMPLETE AUDIO 6という選択肢もあるのですが、これUSBバスパワーだからなぁ…
やはり、ACアダプタが挿せるオーディオインターフェイスのほうが安心です。
まとめ
課題もありますが、DDJ-RBの音質強化という意味では十二分に活躍してくれるオーディオIFだと思います。
本当はもう少し高いMIDIコンを買ったほうが良いのですが、それならCDJ使ったほうが良いかなー。
実際、僕はCDJにPC繋ぐHIDでDJすることが多いですね。
遠征先の万が一に備え、DDJ-RB+Traktor AUDIO 2 MK2の組合せを持参しています。
一つあると安心なので、余力があればぜひお買い求め下さい。
【TRAKTOR AUDIO 2 MK2】Native Instruments/オーディオインターフェイス!
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ではでは!
追記
ちなみにDDJ-RBの上位機種DDJ-RRと比較すると、流石にDDJ-RRのほうが音圧強かったです。
音圧順にすると、CDJ > DDJ-RR > DDJ-RB+AUDIO2 > DDJ-RB ですかね。
AUDIO2買うよりも、DDJ-RRに買い替えるという手も考えたほうが良いかもですね。
もしくは、CDJデビュー。それまでの繋ぎとして良いかもです。