DJ論・イベント運営論・オーガナイザー論 アニクラの作り方

クラブで泥酔者を見つけたら、速やかにスタッフへ。スタッフはその為にいます。

2016/10/17

この記事は2年以上前の情報です。
最新情報と異なる場合がございます。

アニソンDJのけんしろうです。

昔、泥酔者が僕が運営するクラブイベントに乱入しようとしたことがありまして。非常に危ない状態でしたので、然るべき対応をさせて頂いたことがあります。

「もし自分がお酒で潰れていたら」と想像するとゾッとします。これからも「主催は呑んでも潰れるな」を守っていきたいと思います。

さて、クラブイベントに通うとたまに見かける泥酔者。

楽しくお酒を呑んでいる人もいますが、中には過剰なナンパ・暴言・暴力など危険な行為を起こしそうな泥酔者を見かけます。そういう人を見かけたとき、どのような対応がいいのでしょうか?

今回はクラブイベントのお客様の立場で「泥酔者とあったときにどうしたらいいのか」を考えてみたいと思います。

危ない泥酔者を見つけたら、スタッフに連絡を。

まず危ない泥酔者を見つけたら、泥酔者から離れてスタッフにすぐ報告しましょう。

スタッフというのは2種類あります。

  • イベント運営スタッフ…イベント側で用意された人。スタッフ証を付けていることが多い。
  • 会場スタッフ…会場に雇われている従業員。会場の制服を来ていることが多い。

スタッフのお仕事は警備・誘導・ドリンク提供・お客様対応など様々ですが「円滑なイベント運営を行う」ことを目的としています。

最初の報告はスタッフ証を下げたイベント運営スタッフが良いでしょう。
既にスタッフがマークしているときもあるのですが、重ねて報告するに越したことは無いでしょう。

泥酔者を見た&迷惑行為を見かけたらすぐに報告するようにしましょう。報告を受けたスタッフは泥酔者本人に話しかけ、適切な対応をします。それが最悪退場処分や警察を呼ぶ事態になってもあなたの責任ではありません。

報告を受ける前にスタッフが気づくのがベストですが、ご協力頂けると大変助かります。

早めに報告するメリット

早めに報告してもらうことにより、イベント全体に情報が共有され、泥酔者にはお酒を出さないようにするなど対応ができます。またスタッフ側で情報が速やかに共有され、泥酔者の監視体制を作ることができます。

ちなみに昔、クラブイベントでお酒を呑みすぎて休憩していた所「お酒を呑みすぎてしんどい顔をしている人がいると連絡をもらいまして」とイベント運営スタッフに声掛けを頂いたことがあります。
自分でも気づかなかったのですが椅子で眠ってしまっていたようで…それぐらいお客様対応をマメにするクラブイベントもあります。

泥酔者が「Aを呼べ!」とつぶやいても、やはりスタッフへ。

泥酔者が稀に「Aを呼べ!」とつぶやくこともあります。

それを聞いた人は「Aさんという人を呼べばなんとかなる」と思うかもしれません。それがたまたま友人の1人だったとしたら電話かLINEで連絡して、Aさんに事態の収集をお願いしたい気持ちも分かります。

たしかにそのAさんが来ることで事態が丸く収まることもあるかと思います。
でも、それでもスタッフに報告は必要です。
運営側が「トラブルがあったという事実を知らない」というリスクは、かなり大きいからです。

その時にケアできた問題を後からTwitterやSNSで知る…運営としてこんなに無力を感じる出来事はありません。もしそのときの状況がわからなければ、運営側が次回からどのように対応するのか話し合う場さえ設けられなくなります。

Aさんを呼ぶ前に、まずスタッフを呼びましょう。(Aさんも一緒にいればベストかもしれませんね。)

Aさんを批判してはいけません。

またAさんを呼べと言って、Aさんが対応しなかった。それに対してAさんを批判するのはよくありません。呑みすぎた泥酔者が悪いのです。批判の対象を間違えてはいけません。

もっとも批判すべき対象は泥酔者、時点は呑ませた人間、最後ぐらいにお酒を提供したイベントと会場です。

スタッフが充分な対応をしないときは

ありえないとは思いますが、イベント運営スタッフや会場運営スタッフが十二分に対応しなかった場合、最終手段として警察に通報するのも手でしょう。(あくまで最終手段です。対応をしてもらうよう何度も言った上での手段です。)

そのときは、警察に通報者の氏名・電話番号・住所を伝えなくてはなりませんが、事情を聞くための連絡先ですので通報者側に影響があるものではありません。

「警察を呼べばイベントや会場に迷惑がかかる…イベントがなくなるのは嫌だ…」という意見もわかりますが、泥酔者を産んでしまったイベント運営と会場が悪いとも言えますので、致し方ないかなーと思います。警察を呼んで困るのは特定遊興飲食店営業ではない会場ぐらいでしょう。

「泥酔者は箱にお金を落とす良客」という認識は危険

1日のドリンク売上目標を達成するため、イベント運営と会場が手を組み、泥酔を良しとしている場合もあります。泥酔すれば多少財布の紐が緩くなり、ドリンクを多数注文したりシャンパンを購入したりと売上が潤います。

ただ泥酔を歓迎していても、泥酔によるトラブルを歓迎しているわけではありません。(呑ませといて勝手な話ですがっ!)
泥酔者の迷惑行為が放置され、中々スタッフや会場側が行動に移さない場合は、警察へ通報することも視野に入れる必要があるでしょう。

危険なイベントを見分ける方法とは?

「クラブイベントは色んな出会いがあって好きだけど、泥酔者に絡まれるのが苦痛」という人もいらっしゃるでしょう。

そういう人のために、不快な思いをしないようにイベントや会場選びのコツがあります。いくつか書きます。

1.会場に常時セキュリティが配置されているか

クラブイベントに遊びに行くと見かける、黒TシャツにSECURITYと書かれた人々。

こういう服を来ている人達ですね。警備をしています。

こういうイベントや会場は安心できます。

2.イベント告知ページに、セキュリティスタッフの表記があるか

イベント告知ページにセキュリティスタッフの表記があるイベントは、安心出来ると思います。

なかなかイベント運営側でセキュリティを用意する所は少ないのですが、しっかりしている所は用意しています。

3.泥酔者に対する対応が、イベント告知ページに記載されているか

イベントの告知ページなどに泥酔者や迷惑行為を行う人に対して、どういう対応をするのか記載しているイベントは安心出来ると思います。

僕が手がけるクラブイベントでも記載しています。

・乱暴な行為、暴言、過度なナンパ行為は禁止しております。その結果ご退場頂く場合がございます。

…ちょっと弱かったですね汗 もう少し厳し目にしようと思います。

お酒を多く出したい会場側の意図もありますので、「泥酔の上、迷惑行為を働く人は退場処分にいたします」と記載があるところがいいでしょう。

安心して通えるイベントかどうかは、イベント告知ページを良く読めばわかると思います。面倒事を回避するためにもよく読みましょう。

4.女性はできるだけ男性を連れていく。

正直、女性一人でクラブに行くのは危険が多すぎます。お友達と一緒に行くのがいいのではないでしょうか。できれば男性が望ましいかと。

「むやみにお酒を呑ませて酔っ払った勢いで最後まで!」と思っている男性は、人が集まるパーティーでは少なからずいます。強引な手で迫ってくる人もいるでしょう。イベント運営側としても最大限の努力で迷惑行為を阻止しようとしますが、どうしても対応が間に合わないこともあります。

最終自分の身は自分で守らなくてはいけません。お守り代わりに防犯グッズを持つのも手です。(使ったらエライことになるので、あくまでお守りで!)

トラブルが起きそうになったら第三者であるスタッフを呼んで対応してもらいましょう。

ちなみに、たまにTwitterで「ナンパされて不快な思いをするならクラブなんか行くなよ」って暴言を見ることがあります。傷ついた側になんてことを言うんだ!って憤りを感じますね。もう!なんで私が用意しなくちゃいけないの!って気持ちもわかります、ホント不甲斐なくて申し訳ないと思いますが、自己防衛の手段としてよく男性から声をかけられて困っている人は防犯グッズを検討しても良いかもしれません。

5.「イベント名 泥酔」「イベント名 事故」で検索する

初めてのイベントなら「イベント名 泥酔」「イベント名 事故」でTwitterや検索エンジンで調べるのも手です。もし何か見つかれば用心していくか、行くのをやめましょう。イベント名で検索して泥酔した人の写真が見つかる場合も、用心したほうが良いでしょう。

以上、行く前に予防する方法について書きました。これらの項目に当てはまり、不安を感じるなら参加を見合わせたほうが無難でしょう。

行ってみたらちゃんとしてるイベントだったというパターンも。でもわざわざ泥酔者や迷惑行為について書いているというところはクラブに慣れていない人にも安心できるのではないでしょうか。

まとめ

以上、僕の個人的の考えではありますが、いかがだったでしょうか。

呑みすぎたのは本人の責任とも言えますが、お酒を提供しているのはイベント運営側と会場側です。

泥酔者への対応もイベント運営側の仕事。遠慮なく報告しても良いかと思います。

気になることがあれば遠慮なく、近くのスタッフにお申しつけ下さい。

ではでは~。

僕が気持ちよくガストでお酒を飲んでるところ。お酒は楽しく!

僕が気持ちよくガストでお酒を飲んでるところ。お酒は楽しく!

アクセスランキング

-DJ論・イベント運営論・オーガナイザー論, アニクラの作り方